通園バス置き去り防止へ 苫小牧の幼稚園・認定こども園 静岡の女児死亡受け再点検

通園バス置き去り防止へ
苫小牧の幼稚園・認定こども園 静岡の女児死亡受け再点検
バス内での点呼確認に、大きな声で返事をする園児=青空幼稚園

 静岡県の認定こども園で3歳の女児が通園バスに置き去りにされ熱中症で死亡した事件を受け、政府はバスを運行するすべての幼稚園などに安全管理が適切に行われているかの点検を求めている。苫小牧市内の幼稚園や認定こども園でも改めて、バス乗降時の園児の人数確認や職員間の情報共有を念入りに実施している。

 通園バス6台を運行する柏木町の青空幼稚園(冨樫聖子園長)では、プレスクール(1~2歳コース)に通う幼児や園児の6割ほどに当たる約200人がバスを利用。事故を受け、職員会議で乗降時の子どもの人数チェックなどの手順を再確認している。

 同園は保護者がスマートフォンのアプリで園児の出欠連絡を行い、運転手と各バスに添乗する担任教諭がチェックすることで当日バスに乗る園児の数を把握している。バスには無線機が搭載されており、予定時刻になっても園児が現れないときは、添乗する教諭が園に連絡し、園から保護者に問い合わせる仕組みになっている。

 園に到着後は、添乗する教諭と運転手がそれぞれ、降車していない園児はいないか、落とし物がないか車内を見て回り、再度運転手が新型コロナウイルスの消毒を兼ねてチェックする。帰りのバスも乗車前に点呼を取り、冨樫園長は「何度も何度も確認を重ねている」と話す。

 さらなる安全強化へ、これまで毎日交代していたバスに添乗する教諭を固定化した。また子どもたちにも、万一バスや自家用車に取り残された場合に備え、クラクションの鳴らし方を教えるという。

 王子町の苫小牧ふたば幼稚園(亀井和夫園長)は、園児の約3分の1がバスで通園。改めて職員全員が、バス乗車前の名簿確認から教室での人数把握までの一連の流れについて確認したといい、「計4回ほどはチェックしている」(亀井園長)。欠席の園児がいれば、電話確認も徹底するようにしている。

 柳町の認定こども園幼稚舎あいか(三上順子園長)も園児降車後の車内チェックを徹底している。「(園側が)知らずに欠席していることはあり得ない」と強調し、「コロナ禍に伴う車内消毒を含め、当たり前の作業をしていれば置き去りは防げる」と話した。

 国の指示を受け、道などは送迎バスを運行するすべての幼稚園や認定こども園、保育所を対象に安全管理に関するアンケートを実施中。回答は9月末までで、国はアンケート結果を踏まえ、緊急対策を取りまとめる方針。

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