道は20日、2022年度基準地価(7月1日時点)を発表し、苫小牧市内の平均変動率は、住宅地が前年度比で0・1%、商業地が0・3%それぞれプラスとなった。住宅地は2000年以来22年ぶり、商業地は1996年以来26年ぶり、それぞれ上昇に転じた。道総合政策部は「商業施設などが集積する東部地区の需要が堅調」と要因を分析している。
調査地点は、住宅地16地点、商業地4地点、工業地1地点の計21。1平方メートル当たりの平均価格は、住宅地が100円増の1万9900円、商業地が1300円増の3万4900円、工業地が700円増の1万4000円。全用途平均の変動率は0・3%上昇し、平均価格は2万2500円だった。
住宅地は、上昇が2地点、横ばいが9地点、下落が5地点。上昇はいずれも東部地区で、住宅地最高値の「三光町3の20」が5・3%アップの4万円、「明野新町1の17」は4・2%上がって3万7500円。下落地点は全てJR苫小牧駅周辺から西側で、下落率は0・6~3・7%だが、下落額としては100~300円にとどまった。
商業地は、上昇が1地点、横ばいが1地点、下落が2地点。上昇した東部地区の「拓勇東町4の2」は7%伸びて3万8000円となり、コロナ禍の厳しい経済情勢にもかかわらず2年連続のプラス。下落は「木場町1の10」が2・1%下がって4万5800円、「表町4の2」が2・9%マイナスの3万100円で、中心市街地の地盤沈下が続いている。
道地価調査で不動産鑑定を担当する、北都鑑定(室蘭市)の山口貴路代表(50)は「東部地域は住環境が充実し、若い世代を中心に人気がある」と指摘。苫小牧の地価傾向は長らく「東高西低」が続き、今回も東側の上昇が全体を押し上げているが、「西部地域も割安感があり、需要が回復している」と説明している。
苫小牧市を除く東胆振4町は住宅地、商業地がいずれも下落した。平均価格と下落率は次の通り。
【白老町】▽住宅地(3地点)7100円、3・2%▽商業地(1地点)6100円、3・9%【厚真町】▽住宅地(3地点)4900円、1%▽商業地(1地点)9500円、5・9%【安平町】▽住宅地(3地点)5900円、3・8%▽商業地(1地点)1万600円、4・5%【むかわ町】▽住宅地(3地点)7300円、2・6%▽商業地(1地点)1万600円、6・2%
【基準地価】 各都道府県が国土利用計画法に基づき、毎年7月1日時点で調べる土地1平方メートル当たりの価格。国土交通省が毎年1月1日時点で調べる公示地価と併せ、土地取引価格の指標となる。道は今年度、住宅地728地点、商業地258地点、工業地15地点、林地18地点の計1019地点を調べた。
















