雑穀の収穫や儀式体験 平取地域イオル再生事業

雑穀の収穫や儀式体験 平取地域イオル再生事業
「ピパ」で雑穀の収穫体験をする参加者たち

 平取地域イオル再生事業の「イチャ(穂ちぎり)・イユタ(つきもの)穀物収穫体験事業」がこのほど、平取町二風谷地区で開かれた。町内外から30人が参加して、ヒエ、アワなどの雑穀の収穫や伝統的儀式、料理作りなどを体験した。

 イオル(伝統的生活空間)再生事業では、アイヌの伝統的料理や儀式に使うイナキビやヒエ、アワなどの雑穀を町内2カ所で栽培。この日は二風谷ファミリーランド近くの丘にある雑穀畑「ヌプカトイ」で収穫や脱穀などを体験した。

 二枚貝にひもを通した収穫に使う伝統的道具「ピパ」は、カワシンジュガイが絶滅危惧種になっているため金属製のピパを代用。参加者たちは5月9日に種まきをした雑穀を、指導を受けながら収穫した。

 この後、二風谷コタンへ戻り、穀物の収穫を祝う儀礼儀式体験とイユタ・シララニス(石臼)体験も行った。情報センターではシトアカラ(シト作り)体験をすることができ、子どもたちはこね上がったシトを思い思いの形にしてゆでた。試食会では、イナキビ団子とオオウバユリの団子を砂糖じょうゆだれを掛けておいしくいただいた。

 苫小牧市の小栗千絵子さんは「サラニプ(オヒョウの皮で作る、肩から提げるバッグ)作りを6月から週に1回習いに来ている。収穫はとても懐かしく、にぎやかに会話しながら楽しく作業ができた。収穫で使ったピパは思っていたより良くできていて、効率よく雑穀の茎を刈り取ることができた」と話した。

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