安倍晋三元首相の国葬が東京・日本武道館で営まれた27日、札幌市中心部では市民団体による国葬に反対するデモや集会が相次いだ。一方、道庁本庁舎では弔意を表す半旗も掲げられ、7月の参院選期間中に凶弾に倒れた安倍氏の死を悼んだ。
JR札幌駅南口広場では、正午すぎから北海道憲法共同センター(三上友衛共同代表ら)が国葬に反対する街頭アクションを展開した。
マイクを握った三上共同代表は(1)国葬に法的根拠がないこと(2)国会審議もなく閣議決定だけで決められ、民主主義に反すること(3)国葬とすることで特定の個人への弔意を国民に強いることは、法の下の平等、思想および良心の自由をうたう日本国憲法に反すること(4)国民の過半数が反対しているにもかかわらず、多額の税金が投入されて行うこと―の4点の反対理由を説明。国葬を決めた岸田文雄首相の姿勢を厳しく批判した。
国葬に反対する市民連絡会議と戦争させない市民の風・北海道も共催し、札幌駅南口広場でスタンディング集会を開催。岸田首相の国民への説明が不十分のままであることを指摘し、民主主義とは何かを訴えた。
大学教授や弁護士らで構成する「札幌・国葬反対デモ実行委員会」(実行委員長・浅川雅己札幌学院大学教授)も中心部で国葬に反対するデモを展開。大通公園を出発し、中央区の自民党道連事務所や札幌市役所、道庁を回り、約100人が「国葬やめろ」とシュプレヒコールを上げた。
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一方、鈴木直道知事は上京して国葬に参列。道庁では午前中から西側玄関前の国旗が半旗になった。内閣・自民党の合同葬だった歴代首相と同様の対応を取った。各振興局にも半旗が掲げられたが、鈴木知事は弔意の強制につながらないよう、教育庁や市町村には要請しなかった。
道庁では黙とうについても職員の自主判断に任せて庁内放送もしなかった。職員の一人は「国葬に賛否両論はあるが、私自身は心の中でご冥福を祈りました」と話した。



















