苫小牧の卓球クラブ、北海道菊卓会に所属する小中学生が第36回全国ホープス北日本ブロック大会(8月、仙台市)、北海道選手権大会カデットの部兼全日本予選会(9月、帯広市)で好成績を挙げた。近田蓮(苫小牧澄川小6年)が北日本大会男子シングルス優勝、道選手権13歳以下男子も制し全日本選手権(10月、奈良市)出場を決めた。道選手権女子ダブルスでは近田彩梨(苫小牧緑陵中1年)・丹波瑠菜(苫小牧啓明中1年)組が2位、13歳以下女子シングルスで近田彩が5位に入り、それぞれ全日本切符を獲得した。
近田蓮、後藤啓太(苫小牧澄川小5年)、菊池瑛仁(苫小牧拓進小5年)、田澤昊汰(苫小牧泉野小3年)の布陣で北日本大会の男子団体初制覇も達成。菊池吉幸代表は「各選手が大きな舞台で試合経験を重ねて、周りに流されずプレーできるようになっている」と健闘をたたえた。
中でも飛ぶ鳥を落とす勢いを見せるのは近田蓮。7月に北海道王者として臨んだ小学年代の全日本選手権(神戸市)では予選リーグ敗退。「上には上がいる」と痛感し、夏休み期間中はクラブ練習以外にも市内公共施設を利用し姉彩梨と共にフットワーク強化などを図った。
中学1年生の上級生も出場した道選手権カデットでは相次ぐ接戦を物にした。「練習量が自信になっている。今までなら負けてしまうような展開でも粘れるようになった」。全日本選手権ではベスト16入りが目標だ。
近田彩・丹波の女子ダブルスは準々決勝で第1シードを破るなど大健闘。丹波は「ミスも多かったけど、サーブで得点できたのが大きかった」という。
菊池代表は「普段から課題を明確にして練習に取り組むことが大切。全国では勝っても負けても、最後まで諦めないことを肝に銘じてもらえたら」と期待した。
各大会の菊卓会関係分の戦績は次の通り。
◇北海道選手権カデット
【男子】
13歳以下シングルス
▽決勝
近田蓮3―2北道湧斗(星槎もみじ)
【女子】
ダブルス
▽決勝
村山結来・高谷友梨乃(スネイルズ)3―0近田彩梨・丹波瑠菜
◇全国ホープス北日本ブロック
【男子シングルス】
結果
▽近田蓮 優勝
▽後藤啓太 3回戦敗退
▽菊池瑛仁 2回戦敗退
▽田澤昊汰 1回戦敗退
【男子団体】
決勝トーナメント
▽決勝 北海道菊卓会3―1錦桜紅羅舞(宮城)▽準決勝 北海道菊卓会3―2洋野卓球クラブ(岩手)▽1回戦 北海道菊卓会3―1双葉卓球クラブ(山形)
予選リーグ
▽B 北海道菊卓会3―0桜卓球クラブ(秋田)、北海道菊卓会3―1仙台ジュニアクラブ(宮城)、北海道菊卓会3―1余目卓球スポーツ少年団(山形)

















