中心街再生に向けエリアコンセプト案 苫小牧市 駅周辺ビジョン 機能や施設の配置示す 22年度中に策定へ

 

 苫小牧市は、2022年度中に策定する再開発構想「苫小牧駅周辺ビジョン」で、中心街再生に必要な機能や施設などを示した「エリアコンセプト案」を取りまとめた。JR苫小牧駅南口前を”まちの顔”に位置付け、商業や宿泊施設、公共施設などを集めるほか、公共交通や市民交流など機能別の重点エリアを配置した。駅前にキャンプ場やスポーツ公園を設ける大胆なアイデアも盛り込み、市は今後、内容を固めてビジョンを作り上げる。

 エリアコンセプト案では、駅南口前を「駅前シンボルゾーン」とし、ホテルや商業施設、市役所の出先窓口や科学センターといった公共施設、デジタル社会対応の次世代オフィスなどを集めたエリアにする。

 駅近くに「交通・モビリティゾーン」を設け、公共交通の乗り換え拠点や大型駐車場などを整備。歩きたくなるまち―をコンセプトにした「ウォーカブルゾーン」では、まちなかアート、市民交流などが楽しめる仕掛けを創出し、道路空間にテーブルや椅子を並べたストリートテラスも設ける。空きビルの再生施設を生かした「商業・にぎわいゾーン」、26年3月オープンの市民文化ホールを核とした「文化・交流ゾーン」なども設定し、自動運転バスや小型のコミュニティーバスで各ゾーンをつなぐ構想を示した。

 市はこれらのゾーニング案を共通項に、異なる特色を打ち出したA案とB案を作成した。

 A案では駅前キャンプ場やコミセンを配置した「体験・気づきゾーン」と、子育て支援施設や公園、サテライトキャンパスを設けた「多世代交流・学びゾーン」を設置。B案では「アクティブフィールドゾーン」と名付けたエリアに、スケートボードなどができるアーバンスポーツパーク、自然に触れながら仕事をするアウトドアオフィスの区域を設ける案を示した。

 市は今後、再開発に欠かせない旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオや旧バスターミナル解体の費用、新たな施設の建設費などを試算し、懸案の駅前中心街の活性化に向けた整備構想を策定する。市未来創造戦略室の担当者は「開発事業者などの意見も踏まえ、ゾーニングを固めたい」としている。

 市はビジョン作りの一環で6~7月にかけ、不動産開発に知見を持つ道内外の約10社に駅前再整備について聞き取りした結果もまとめた。駅前中心街に関しては、発展が見込める潜在能力の高い地域として評価された一方、移動の交通手段の充実を検討する必要性が求められた。また、再開発事業に参画する上では、市のサポートを望む意見が出たという。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る