苫小牧市消防本部と王子総合病院は1日、多数の傷病者が同時に発生する事態に備えた合同訓練を市内若草町の中央公園や同病院で行った。救急隊員や消防団員、医師、看護師など約300人が参加。けがの程度に合わせて治療の優先順位を決める「トリアージ」や搬送手順などを確認した。
同病院の呼び掛けで、2005年から毎年行われている訓練。今年は胆振地方中東部を震源とする震度6強の直下型地震が発生した想定で行われた。停電で信号機が機能しなくなり、バスと乗用車2台が衝突。25人のけが人が出た現場を同公園内に再現した。
顔や足などに傷のメークを施した疑似患者が「早く助けて」と叫んだり、ぐったりした表情を見せたりする中、救急隊員が声掛けしながら「重症」「中等症」「軽症」の3段階に振り分け、救急指揮所で患者の容体や周辺病院の状況を確認した。けが人には妊婦、日本語や英語を話せない外国人、症状が急変する者もおりその都度、冷静な判断を問われた。
最初の救急隊員到着から約1時間半後には、けが人全員の搬送を完了。市消防署で救急課長を兼務する上野泰範副署長は「比較的スムーズに対処できた。しっかり検証し、万が一の事態に備えたい」と述べた。
















