9月30日、10月1日に苫小牧市内の3会場で開かれた「リハビリテーション・ケア合同研究大会」(大会長・橋本洋一苫小牧東病院理事長・院長)。リハビリテーション分野では国内最大規模の学術集会で、講演やシンポジウム、公開講座など約80の発表を展開。一般市民にもなじみ深いものから、医療や介護など最先端の情報交換まで幅広い内容で行った。
このうち大会企画「その人らしい生活の実現に向けて」では、登山家三浦雄一郎さんの次男で自身も登山家の三浦豪太さんと、筋肉が萎縮する進行性の難病と闘いながら車いすで富士山に登頂した中岡亜希さんらがトークを繰り広げた。
三浦さんは年齢や障害の有無に左右されず大自然を満喫するユニバーサルフィールドの可能性をテーマに話した。父雄一郎さんの近況や過去のエベレスト登頂などに触れ、「エベレストは1人では登れない。いろんなプロが集まり、コミュニケーションを取って、登ることができる。医療や介護などいろんなチームで成り立つリハビリと一緒」と述べた。
中岡さんは、登山挑戦のきっかけを紹介。塾の教え子から登山に誘われ、「『車いすだから無理』と答えたが、子どもから『行きたくないの』と言われ、衝撃だった。誰かに迷惑を掛けるのではと、やりもしないで無理と決めていた」と振り返り、「仲間のサポートで登山ができた。やりたいと思った時、動いてみることが大事」と語った。
シンポジウムのうち災害リハビリ支援のテーマでは、2018年9月の胆振東部地震の対応などを取り上げた。中村記念南病院(札幌市)の光増智医師は「高齢者、障害者が体力を落とすと元に戻すのは大変」と災害リハの重要性を説きつつ、「福祉用具の配給は2週間ほどかかった」と課題を挙げた。
安平町の及川秀一郎町長も登壇し、「皆さまの支援で被災の復旧、復興も進んでいる」と感謝した。
















