読書の秋 絵本作家が読み聞かせ 市内で相次ぎイベント

恐竜の絵本を読むかさいさん

 27日に始まる読書週間(11月9日まで)を前に、苫小牧市内の公共施設2施設で1日、絵本作家の講演会が開かれた。作家たちは絵本作りのエピソードなどを語り、子どもや保護者に読書の面白さを伝えた。

 市立中央図書館では、とよたかずひこさん(75)の講演会が開かれ、参加した市内の幼児、児童とその保護者41人が、とよたさんの絵本の世界にのめり込んだ。

 同館と苫小牧読み聞かせ文庫活動連絡会の共催。 

 とよたさんは宮城県出身、東京都在住で、「ももんちゃんあそぼう」シリーズや「おいしいともだち」シリーズが人気だ。

 講演会では、絵本作家になったきっかけや絵本作りの裏話を紹介。ワニのバルボンさんを主人公にした「バルボンさんのおでかけ」などを朗読した。7日発売「ポッポーきかんしゃゆきさんぽ」や11日発売「みかんくんがね…」も読み聞かせ、子どもたちはうれしそうに絵本を指さしたり、のぞき込んだりしていた。

 講演後のサイン会は長蛇の列となり、苫小牧緑小学校1年の佐々木瑛叶君(6)は順番を待ちながら「(とよたさんの絵本)『りんごくんがね…』が好き」と笑顔。母親の裕美さん(42)も「子どもに読み聞かせてきた絵本作家さんで、きょうを楽しみにしていた」と話していた。

 市文化交流センターでは、かさいまりさん(70)の講演会と絵本即売会が開かれた。市民ら13人が、繊細な心の揺れを描写するかさいさんの作品の世界に理解を深めた。

 市内の小学校の司書有志でつくる「pon―chuple」(ポン・チュプル)主催。

 かさいさんはむかわ町出身、東京都在住。これまで100冊以上を手掛け、作品は日本図書館協会や全国学校図書館協議会の選定図書に何度も選ばれている。

 この日は、プロジェクターに絵本を映しながら、むかわ町穂別で見つかった「むかわ竜」を題材にした物語「きょうりゅうのサン いまぼくはここにいる」や「さよならまたね」など7冊を朗読した。

 絵本を読んでほしいと母親に言えずに我慢する子どもの心情を描いた「かあちゃんえほんよんで」では、「大人の様子をよく見ている子どもの気持ちを拾いたいと思って(文章を)書いた」とし、「絵本は子どもだけでなく、大人にも訴える力がある」と語った。

 駒大苫小牧高校の生徒11人がボランティアとして協力したほか、苫小牧学校図書館協会会長の拓勇小学校松井操人校長との読み聞かせも実施。絵本、小説が好きな苫小牧清水小学校4年の川崎嵩仁君(10)は「かさいさんの心の内を知ることができた」と満足そうな様子だった。

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