水中ドローン操作指導に力 勇払マリーナが普及後押し  来月も講習会 水産、海洋土木 多方面で需要見込む

勇払マリーナで行われた水中ドローンの操作講習会=9月20日

 海洋土木や水産業など各分野から注目を集める水中ドローン(小型無人潜水機)。苫小牧市の勇払マリーナは、普及を目指した操作講習に力を入れ始めた。安全潜航操縦士の民間資格が得られる講習会を9月に2回開催し、11月も企画する。勇払マリーナの杉本一支配人(52)は「操作講習を継続し、さまざまな場面での活用を後押しできれば」としている。

 講習会は一般社団法人日本水中ドローン協会(東京)認定校、「水中ドローンスクール熊本校」(熊本市)の講師を招いて企画。座学と実技の1日6時間で関係法や操作技術などを教え、修了者を安全潜航操縦士として認定する。小型船舶操縦士免許取得の講習会を催している勇払マリーナは、各産業で需要拡大が見込まれる水中ドローンも取り入れることにした。

 講習会は9月に初開催し、19、20両日の日程に市内外の計5人が受講。同校の講師らが機体の操作方法などを指導した。20日に学んだ市植苗の会社員中原康貴さん(52)は「会社の指示で参加したが、水中ドローンを新規事業に生かせないか今後、考えていきたい」と話した。市しらかば町の森竹彦さん(65)は、個人的に興味があって受講したと言い、「操縦スティックの動かし方は難しかったが、レジャーで楽しむことができれば」と語った。

 カメラやライトを搭載した水中ドローンは有線式の潜水機。陸上や船上で遠隔操作し、水の中の様子を捉えた映像をリアルタイムで見ることができる。水深数百メートルまで潜れる機体もあり、港湾設備やダムの点検、水産物の調査など各方面で導入が進みつつある。海中にある定置網の破損箇所を見つける手段として利用し、効果を上げる事例もある。

 同校を運営し、講習会の講師も務めたベルポート宇土(熊本市)の村井一道代表(47)は「ダイバーが潜れない場所でも調べることができ、今後、ビジネス分野をはじめ、いろんな場面で活用されていくだろう」と見通す。

 勇払マリーナは11月にも講習会を企画し、日程が決まり次第、受講者を募集する。料金は1人10万円(1日講習)で、定員8人(5人以下の場合は中止)。杉本支配人は「港を持つ苫小牧では、水中ドローンの利用範囲も広い。来年以降も開催し、普及を目指したい」としている。

 同協会によると、操縦技術を持つ会員数は2020年1月時点で126人だったが、21年1月に299人、今年1月には682人と右肩上がりで増加。間もなく1000人を超える勢いで、関心の高まりを物語る。同協会の大手山弦事務局次長(39)は「水中ドローンの認知度と需要を高める活動をさらに続けたい」と話す。

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