苫小牧のバレーボール少年団泉野VCが9月17、18両日に深川市総合体育館で開かれた「はまなす国体記念第31回ふかがわカップ全道小学生優勝大会」の男女混合でチーム初、苫小牧勢初の優勝を果たした。道内各地区で好成績を収めた強豪が集う全道級トーナメントで、全3試合をストレート勝ち。滝ひろみ監督は「ゲームの中で修正しながらプレーできていた」と選手たちの頑張りをたたえた。
深川市や北海道バレーボール協会などが主催した一戦。男女混合には8チームが出場した。泉野は7月の苫小牧小学生バレーボール連盟杯を優勝し、出場権を得た。
対戦経験のない北北海道勢も苦にしなかった。1回戦、準決勝は持ち前のサーブから主導権を握る展開で快勝。特に「天井サーブ」と呼ばれる高くボールを打ち上げる高難度のサーブで翻弄(ほんろう)したのは4年生の本間胡桃(泉野)。「アウトにならないように気を付けた。たくさん決まってうれしかった」と胸を張る。
決勝の東光少年団(旭川)は、堅実にボールを返し相手のミスを待つ苫小牧地区や南北海道勢にも類を見ないスタイルのチームだった。第1セットは「相手のリズムでゲームをしてしまった」と滝監督。レシーブの”お見合い”が発生するなど相手の術中にはまりかけたが、何とかセットを奪った。
続く第2セットは「声を掛け合いながらうまく修正して自分たちのバレーができた」とアタッカーの村上昊紀(澄川6年)。危なげない試合運びでストレート勝ちした。
9月上旬に行われた苫小牧地区大会優勝後は新型コロナウイルスの影響で満足に全体練習ができなかったが、少ない時間で「下級生のサーブ力が上がり、6年生の頼もしさも出てきた」と滝監督は手応えも感じていた。
6年生4人、4年生3人、3年生1人の少数精鋭のチームは、最上級生が抜けると単独出場もできない状況。11月に地元苫小牧開催される道南大会、代表権を取れば来年1月には選抜優勝大会(江別市)などが控える。好成績を挙げることで団員増加の一助としたい。
次戦に向け村上は「ミスをもっと少なくしていきたい」。本間は「もっと高いサーブが打てるように練習する」と意気込んだ。
▽決勝
泉野VC2―0東光少年団
▽準決勝
泉野VC2―0鷹栖北野ファルコンズ
▽1回戦
泉野VC2―0中標津MIX

















