静岡県の認定こども園で9月に園児が通園バスに置き去りにされて死亡した事件を受け、同様の事件を防ぐには、園側が安全対策を重ねた上で、各園児が助けを求める力を身に付けることも最後には一つの方法になると考え、取り組んだ幼稚園が苫小牧市にある。市柏木町の青空幼稚園(冨樫聖子園長)で、3歳児以上の全園児を対象に外に助けを求める訓練を行い、バスのクラクションの鳴らし方を教えた。
訓練は満3歳児~年長児の約270人に対し、このほど実施した。冨樫園長が事件について説明した後、職員2人が園児役になり、隣で寝ている子どもがいた時の対応と、バスに閉じ込められた時に外部に知らせる方法を寸劇で教えた。
バスに取り残された場合を想定し、各クラスの代表園児約50人にはバスの運転席のハンドルを手で押し、クラクションを鳴らす練習も実施した。園児の身長では座席の上に立たないとクラクションを鳴らせず、全員が座席に立って押した。音に驚いたり、座席の上に立つことに戸惑ったりする子もいたが、指導を受けて全員が鳴らした。「手のひらを使えば、水筒などの小物を使わなくても押せた」という(担当職員)。
年中児の住吉結愛ちゃん(5)は「簡単だった」、佐藤柚香ちゃん(4)は「初めて押した。ピッピーって音がした」と言い、2人とも事件を「知っている」と話した。
訓練後、同園では保有する7台のバス全てのハンドルにアンパンマンを描いたシールを貼り付けた。園児たちは、職員の「困ったときは?」の呼び掛けに「アンパンマン!」と合言葉を答えていた。
















