苫小牧市総計7次基本計画素案まとまる 都市再生など三つのテーマ 持続可能なまち実現へ

苫小牧市総計7次基本計画素案まとまる 都市再生など三つのテーマ 持続可能なまち実現へ

 苫小牧市は、2023~27年度の5年を期間とした市総合計画第7次基本計画の素案をまとめた。まちづくりの指針や施策を示す中期計画で、都市再生や脱炭素化など三つの重点プロジェクト、産業振興や福祉医療の推進など五つの目標に沿った40基本施策を明示。社会情勢の変化に対応し、持続可能なまちの実現を目指すとした。

 総合計画は市の最上位計画。理想の都市像「人間環境都市」実現に向けた施策の方向性を示した基本構想(10年間)をベースに、まちづくりの指針や施策をまとめた基本計画(5年間)、具体的事業を盛った実施計画(同)で構成。現行の第6次基本計画が今年度で終わるため、市は新たな基本計画と前期実施計画(23~24年度)作りを進めている。

 素案では現行計画と同様、まちづくりの目標を▽共に支え合い健やかに暮らすまち▽明日を拓く(ひらく)力みなぎる産業のまち▽学ぶ喜びがあふれる文化の薫るまち▽自然と環境にやさしいまち▽安全・安心で快適に暮らすまち―の五つを掲げた。これに基づく部門別計画には医療、福祉、産業、教育、文化、環境、防災など各分野の推進を図る基本施策を示した。

 計画最終年の27年度までに達成を目指す目標値も施策ごとに定めた。地域福祉分野では、「ふれあいサロン」の設置数を現行71カ所から82カ所にし、観光分野では入り込み客数を150万人から260万人へ増やすなどとした。

 戦略的に取り組む必要がある重要事項については、重点プロジェクトと位置付けて▽人が集まる魅力の創造▽ゼロカーボンシティへの挑戦▽産業都市としてのさらなる飛躍―三つのテーマを設定。駅前再開発を含めた都市再生コンセプトプランの具現化、官民協働による再生可能エネルギー導入など脱炭素化、企業のデジタル化・産業競争力強化―などを推進する方針を打ち出した。

 この他、自治体運営の分野では、市民自治や地域活動、男女平等参画の促進など8項目の基本施策を盛り込んだ。

 苫小牧市も他の自治体と同様に人口減少が進行。21年3月に17万人を割り込み、国立社会保障・人口問題研究所は、30年の苫小牧人口が16万1364人になると推計している。市は第7次基本計画に基づく施策の展開で減少を抑制し、計画最終年度に16万人台後半を維持したい考えだ。

 市は12月から来年1月にかけて、素案に対するパブリックコメント(意見公募)を行い、今年度末までに策定する。

第7次基本計画・重点プロジェクト(素案)

【人が集まる魅力の創造】

 ▽都市再生コンセプトプランの具現化

 ▽都市機能の整備

 ▽生活環境の充実

【ゼロカーボンシティへの挑戦】

 ▽産業、家庭・業務、運輸部門の脱炭素化推進

 ▽官民協働による再生可能エネルギー導入促進

【産業都市としてのさらなる飛躍】

 ▽産業競争力の強化

 ▽安定した雇用の確保

 ▽デジタル化の推進と新しい働き方の導入

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