4カ月連続据え置き、雇用は上げ 総括判断「持ち直しに弱さ」 道経産局、10月経済概況

4カ月連続据え置き、雇用は上げ 総括判断「持ち直しに弱さ」
 道経産局、10月経済概況

 北海道経済産業局は、10月の道内経済概況を発表した。総括判断は「持ち直しの動きに弱さが見られる」とし、4カ月連続で据え置いた。主要項目別では雇用動向の判断を引き上げ、公共工事を下方修正した。

 8月の経済指標を中心として、9月以降の企業へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「新型コロナウイルス感染症の影響、国際経済の動向などを十分注視する必要がある」とした。

 主要項目別では、雇用動向を前月までの「弱い動きが見られる」から「緩やかに持ち直しの動きが見られる」へ上方修正した。8月の有効求人倍率が1・12倍と前年同月比0・15ポイント上昇し、15カ月連続で前年を上回ったため。

 一方、公共工事は、前月の「増加した」から「減少した」へ2カ月ぶりに判断を引き下げた。8月の公共工事請負金額が国は前年を上回ったが、道や市町村が下回り、全体で前年同月比8・6%減少したため。

 観光は2カ月連続で「持ち直している」と判断した。8月の来道客数が前年同月比97・4%増と10カ月連続で前年を上回り、道内外国人入国者数も2242人となったため。企業・団体へのヒアリングでは「8月は3年ぶりに行動制限のない夏休みやお盆休みとなったため、関東を含め道外からの旅行者が多く、宿泊施設の稼働率も一定程度まで回復している」(観光協会)との声が上がっている。

 生産活動は「弱含みとなっている」と4カ月連続で判断を据え置いた。8月の鉱工業生産が前月比0・2%増と2カ月連続で上昇したが、前年同月比では2・5%減と4カ月連続で下回ったため。業種別では金属製品工業など8業種が上昇したが、一般機械工業など7業種が低下している。

 個人消費は「一部に弱さが残るものの、持ち直しの動きが見られる」と5カ月連続で判断を据え置いた。8月の個人消費は百貨店、コンビニエンスストア、ドラッグストアは前年を上回ったが、他の4業態が前年を下回ったため。企業からは「行動制限がなく外出の機会が増えていることから、売り上げや客数が好調だった。ブランド品などの高額商品は堅調に推移している」(百貨店)などの指摘が出ている。

 住宅建設、民間設備投資の2項目の判断も前月から据え置いた。

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