苫小牧市は、高丘浄水場にマイクロ水力発電の導入を検討している。浄水設備の水力で発電し、施設全体の電力に利用する。設置時期は未定だが、未利用の再生可能エネルギーの有効活用で、地球温暖化防止に向けた脱炭素社会の実現を後押ししたい考えだ。
マイクロ水力発電は、出力1000キロワット以下の小規模発電装置。小河川や農業・工業用水の水路、上下水道施設など水の流れのある場所に設置し、タービン(水車)を回して発電する。二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーの活用を促進するため、道内でも農業用水路や浄水場など公共施設に取り付ける事例が増えつつある。
国の目標と同様、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言する苫小牧市は、脱炭素化の一環としてマイクロ水力発電に注目。高丘浄水場の水力を生かしたいという。
装置は、浄水設備のろ過池に水を送る「原水量水井(げんすいりょうすいせい)」に設置することを想定。導入時期を含めて今後、具体的に検討する。また、同じく脱炭素化の施策として、浄水場に太陽光発電パネルを取り付け、自家消費することも考えている。
ゼロカーボンに向けて市は、施策を盛り込んだ第4次環境基本計画(23~30年度)を今年度中に策定する方針。市役所本庁舎の一部照明を消費電力の少ないLED(発光ダイオード)に交換する工事を11月から予定するなど、環境保全の取り組みを推進している。
















