苫小牧市の和道流空手、成空会川沿支部の高橋奏多(日新小5年)と林依吹(啓明中3年)がこのほど、同流派の第58回和道流空手連盟全国大会(東京)で優勝、3位とそれぞれ好成績を収めた。
組手の小学5年男子個人戦に出場した高橋は28人のトーナメント戦で優勝。「楽な試合じゃなかったけど優勝できてうれしい」と笑顔で話した。初戦から順調に勝利を収めたが、3回戦で苦戦を強いられた。相手のプレッシャーに押されそうになったが、柔軟に受け流して最後に隙を見て突きを連打し勝ち星。その後は自分の間合いで決勝も制し、初の全国優勝を遂げた。
年長から父の誘いを受けて空手を始め、週3回の稽古に汗を流してきた。「筋力トレーニングとかきついけど、やってきてよかった」。今後は「相手の懐に潜り込んで戦うことも身に付けたい。全流派の全国大会で優勝することが目標」と意気込みを語った。
林は49人がエントリーした組手の中学生男子個人戦で3位。「全力を出し切った。メダルを取れてうれしかった」と笑みをこぼした。初戦こそ緊張から動きが硬かったが、2回戦からは本来の力を発揮した。準決勝では試合前に相手の特徴を分析。蹴りが得意な選手―と踏んだ林は、相手の仕掛けたタイミングでカウンターを狙っていたが「なかなか想定通りに試合を運べなかった」と、最後は中段蹴りをもらって惜敗した。
小学1年から始めた空手。幼稚園の授業で体験したことがきっかけだった。稽古ではいつも「いろいろな戦い方に対応できるように相手の動きをよく見ることを心掛けてきた」と語る。近い目標として「和道流の全道大会を控えているので、まずは北海道1位を目指したい」と闘志を燃やしている。
指導する中村嘉伸副支部長は「精いっぱい力を出し切った。結果にかかわらずいろんなことを得た大会。今後の活躍にも期待している」とたたえた。

















