「1票の格差」が最大3・03倍だった7月の参院選は投票価値の平等に反し違憲だとして、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の判決が27日、札幌高裁であり、大竹優子裁判長は「違憲状態」との判断を示した。無効請求は退けた。
二つの弁護士グループが全国の高裁・支部に起こした計16件の訴訟で5件目の判決。これまでに「違憲状態」と「合憲」が2件ずつ出ていた。
大竹裁判長は、最大格差が前回2019年選挙(3・00倍)よりも拡大し、格差3倍以上の選挙区の有権者数が全有権者の2割(約2100万人)と大幅に増加したと指摘。これに対する国会の取り組みは不十分だったとして、今回の選挙は「違憲の問題が生ずる程度の著しい不平等状態にあった」と判断した。
一方、格差是正のため15年の公選法改正で導入された選挙区の「合区」に対し、強い反対意見があったことなどに言及。選挙制度見直しのための手続きには相応の時間を要するとして、「国会の裁量権の限界を超えるものとは言えない」と結論付けた。
















