谷内六郎の世界観に触れる 市美術博物館でスライドトーク

谷内六郎の世界観に触れる 市美術博物館でスライドトーク
谷内作品の魅力を語る立石学芸員

 苫小牧市美術博物館で10月29日、開催中の特別展「壁画『芽の出る音』設置50年記念 谷内六郎展」の作品を解説する「スライドトーク」が行われた。市民ら22人が参加し、谷内作品の世界観に理解を深めた。

 立石絵梨子学芸員は、谷内作品を語る上で欠かせないキーワードとして「海のイマジネーション」「心・記憶の風景」「音の風景」が挙げられると強調。張り替えたばかりの障子を破ってミカンを差し出す子どもを描いた「みかん」や、夜中に水音が聞こえる不気味さを表現した「夜中の水音」など、週刊新潮の表紙に採用された絵を次々と紹介した。

 長女を膝の上に乗せて絵を描く谷内さんや、長男と苫小牧を訪れた際の写真も公開。谷内作品の魅力について「現実と幻想が境目なく共存している。錯覚のように思うが、誰の心にも温かくリアリティーも感じられる」と語ると、参加者も共感した様子だった。

 白老町の主婦(63)は「谷内さんの絵はすごくかわいらしい。解説に納得できた」とほほ笑んだ。見山町の無職男性(69)は、劣化が進む市科学センターのモザイク壁画を「何とか残してほしいと改めて思った」と述べた。

 特別展は6日まで。

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