道の細谷俊人建築企画監は1日開かれた道議会建設委員会(千葉英也委員長)で、10月3日未明に仮設見学施設で発生した火災により中断している道庁赤れんが庁舎の大規模改修工事について、「週明けには工事を再開できるよう努めていく」と発表した。10月オープン予定だった仮設見学施設は約半年ずれ込み、来春の公開を目指すことも明らかにした。星克明氏(自民党・道民会議)の質問に答えた。
道は火災の概要や仮設見学施設工事の問題点、再発防止策もまとめた。
仮設見学施設工事の問題点では▽電源がONになったままの機器があった▽コンセントがトラッキング現象を防止する仕様になっていなかった▽休日・夜間の警備や火災検知・通報のための設備が稼働していなかった▽一部が仮囲いの外側に面しており、比較的容易に侵入できる構造となっていた―ことなどを挙げた。
出火原因については「現時点で不明(警察・消防で継続調査中)」としながらも、出火原因となり得るリスクに関して▽たこ足配線や展示用機器・バッテリーなどの不十分な管理による発火▽ポリスチレン断熱材や木材などの燃えやすい建材の使用―などを指摘した。
再発防止策としては(1)警備員の配置や各種センサー・カメラの設置による24時間体制での警備(2)仮設見学施設の復旧においてリスクに対応した設計の見直し(3)火気使用作業の事前届け出・事後確認の徹底―などに取り組む。
細谷建築企画監は7日にも再開する工事に関し「再発防止の取り組みを直ちに受注者と協議し、具体的な実施方法を速やかに確認した上で進めたい」と述べた。
赤れんが庁舎は1888(明治21)年に創建。1909(同42)年に火災により全焼したが、11(同44)年に火災復旧工事を実施。68(昭和43)年に復元改修工事を行い、現在の姿になった。復元から半世紀以上が経過し、建物の内部、外部とも劣化が進行。道では2019年から準備工事に着手した。昨夏の東京五輪でマラソンコースに指定されたため工事を中断。当初計画より約2年ずれ込み、今年4月から総工費42億8000万円の予定で本格的に大規模改修工事に着手していた。完成は25年2月を目指している。
















