飛翔スワローズ初優勝 北海道4年生交流大会

決勝を競り勝ち、喜びを爆発させる選手たち=提供

 苫小牧の少年野球チーム飛翔スワローズが10月29、30両日に士別市ふどう球場などで行われたフィールドフォースpresents第2回尚記杯争奪北海道4年生交流大会で、初優勝した。道内各地区の予選会を勝ち抜いた精鋭が集う一戦で攻守に力を発揮。最優秀選手には濱口理駈が選ばれた。監督代行を務めた和嶋吉裕コーチは「日々の練習の成果が出た。いい緊張感で野球ができていた」と頑張りをたたえた。
 大会には小学4年生で編成された15チームが出場。2日間でトーナメント戦を繰り広げた。試合は5イニング制で、バッテリー間や塁間の距離が通常より短く設定されるなど、特別規則が採用された。
 苫小牧市内で唯一単独チームを編成できた飛翔は、東西の合同チームも参加した地区予選会(10月、市少年野球場)を制し全道大会に進んだ。初戦からエンジン全開で、1回戦の東光サンボーイズ(旭川)に8―0、2回戦の深川ヤングスターズ(北空知)に7―0でそれぞれ快勝。屯田ベアーズ(札幌)との準決勝も四回に泉心耀の2点三塁打など一挙5点を奪い、8―2で勝利した。
 名寄南クラブ野球少年団(名寄)との決勝は、これまでと異なり三回表までに守備の乱れなどで2点をリードされたが、「諦めの気持ちは誰一人もなかった」と和嶋コーチ。同回裏に同点とすると、四回には和嶋隼人の適時二塁打などで加点し、4―2で競り勝った。
 上級生が少ないチーム事情もあり、低学年から各種公式戦で主力を担ってきた代。秀でた経験値が大舞台で生きた。3年生の北海道選抜に選出された実績を持つ西田成柳の存在も大きく、「成柳が中心になって声掛けをし、チームの支えになっている」と和嶋コーチは言う。
 ただ、ゴールはここではない。大会後のミーティングでコーチは「ようやくスタートラインに立ったね」と選手たちに語り掛けた。「今回の成績以上のものを狙えるメンバーだと思っている。気持ちを切り替えて頑張ってほしい」と期待した。

 ▽決勝
名寄南クラブ
10100―2
0022X―4
飛翔スワローズ
(名)八田、関口―星
(飛)西田、濱口、佐藤―日下、西田
🉁西田(飛)
🉂道井(名)和嶋(飛)
 ▽準決勝
飛翔スワローズ
0215―8
0110―2
屯田ベアーズ
    (四回時間切れ
(飛)泉、佐藤―西田
(屯)佐藤、坂本―林
🉁泉(飛
🉂和嶋2(飛)佐藤(屯)
 ▽2回戦
飛翔スワローズ
22102―7
00000―0
深川ヤングスターズ
(飛)佐藤、濱口、関澤―西田
(深)廣瀬、伊藤、廣瀬、伊藤―近藤
🉂西田、山口、日下(飛)
 ▽1回戦
飛翔スワローズ
30050―8
00000―0
東光サンボーイズ
(飛)西田、関澤―日下
(東)笹本、石川―田邊
🉁佐藤、泉(飛)
🉂山口、和嶋(飛)

飛翔スワローズメンバー
西田 成柳
日下 陽向
佐藤 柊真
和嶋 隼人
濱口 理駈
関澤 蓮斗
泉  心耀
山口 雄樹
菅原 龍郁
中村 結奏

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