苫小牧市内のアームレスリングチーム「パンプアップ塾」(星山一範塾長)に所属するメンバーがこのほど、苫小牧市で行われた第34回北海道アームレスリング選手権大会(全日本選手権出場選手代表選考会)兼第17回秋季ビギナーズアームレスリング大会に出場。男子86キロ以下レフトハンドでは志賀雄太が優勝して全日本大会(11月13日、東京)の出場権を獲得するなど、複数の入賞者が出た。
5人によるトーナメント戦で競った男子86キロ以下レフトハンドの志賀は初戦、握りのタイミングで相手選手のファウルが続き反則勝ち。決勝では同門の清川拓磨と対戦。瞬発的な力で圧倒し「優勝できてうれしい。自分の力を発揮できた」と振り返った。
16年前に、当時の大会ポスターを見て興味を持ち大会に無所属で出場。大敗を喫した悔しさから、本格的に競技を始めた。競技については「体重移動や力のほかに、駆け引きや相手に合わせた戦い方をする必要があったり、頭脳戦になりやすい」と話した。全日本に向け「コロナウイルスの影響で久しぶりの全国舞台。戦友も多く集まるので、とにかく楽しみたい」と意気込みを語った。
同種目で2位の清川拓は初戦で兄の清川明也と対戦。「練習では負けることも多かったが、本番で力を出せた」と兄弟対決を制した。腕の疲労が大きく本戦で志賀に敗北したが、敗者復活戦でのし上がり、再び志賀との決勝に挑んだ清川拓。「腕の疲労は回復していたが、やっぱり実力が上だった。志賀さんに勝つことを目標に、いずれは全日本の舞台に挑みたい」と悔しさをにじませた。
6人のトーナメント戦を展開した同ライトハンドでは清川明が3位。初戦を危なげなく勝利したが、2回戦で全日本チャンピオンの経歴を持つ実力者に完敗。敗者復活戦を経て決勝を狙ったが、準優勝者に敗れ3位。「上位2人の実力が断然上だった。もっと強くなれるよう今後も練習に励んでいきたい」と話した。
このほか、チーム所属の佐藤祐太が男子57キロ以下ライト・レフト、佐藤杏が男子78キロ以下ライト・レフトで奮闘。星山塾長は「20、30代の成長が大きくとてもうれしい。一人ひとりがさらなる高みを目指して日々トレーニングに励んでほしい」と語った。

















