道内最大級メガソーラー新設 7日、苫東に設置着手 苫小牧工場で全量消費 ダイナックス

道内最大級メガソーラー新設 7日、苫東に設置着手 
苫小牧工場で全量消費 ダイナックス

 苫小牧市柏原に自動車部品製造工場を構えるダイナックス(本社千歳市、伊藤和弘社長)は、2050年のカーボンニュートラル(CN、温室効果ガスの排出ゼロ)達成に向け、苫東地域に大規模太陽光発電設備(メガソーラー)を新設する。今年4月に新組織「CN推進部」を立ち上げ、省エネ、再エネ、さらに創エネを推進しており、7日に自家消費型としては道内最大級のメガソーラーの設置に着手する。

 苫小牧工場から約800メートル離れた株式会社苫東の所有地約6・4ヘクタールを賃借し、再エネ発電業の自然電力(福岡)がメガソーラーを設置するPPA(電力販売契約)で導入する。ソーラーパネルを7090枚並べ、最大出力は3・85メガワット。苫東地域はインフラ敷設専用地があり、自営線を同工場と結んで直接供給し、全量を苫小牧工場の自家消費とする。

 発電量は年間4・3ギガワット時で、国内工場全体で使う電気使用量約12%を賄う計算。二酸化炭素(CO2)の削減量は年間2400トンで、国内工場全体の約7・2%カットにつながる。PPAモデルの自家消費型メガソーラーとしては道内最大級で、CN推進部の石谷哲哉部長は「来年11月に運転を始める予定。CO2削減、省エネにつながる」と強調する。

 同社は自動車部品のクラッチ板製造で、トランスミッション台数ベースで世界一を誇り、国内では苫小牧と千歳に製造拠点がある。堅調な生産活動に比例してCO2排出量も増え、19年度はピークの約3万8000トン。20年度からCN達成のロードマップなどの検討を始め、21年度に従業員18人体制でCN推進部を立ち上げた。

 同社は30年までに温室効果ガス排出量を19年度比で46%削減する方針。部品製造の合理化や効率化など省エネで毎年1%ずつ削減しながら、残りを再エネ導入などで実現させる。20、21年度でCO2を19年度比約14%削減するなど省エネは着実に成果を上げており、今回のメガソーラーが再エネ導入の第1弾となった。

 苫小牧、千歳工場の敷地内外で、太陽光パネルや電気自動車を充電するソーラーカーポートの設置場所を洗い出し、さらなる整備を検討するほか、木質バイオマスボイラー導入も計画。「30年まで時間も限られる中、さらに省エネ、再エネの手を打ちたい。原材料調達や廃棄にかかるCO2、サプライチェーン排出量の削減にも力を入れたい」と話している。

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