苫小牧に赤い月 皆既月食 珍しい天王星食も

苫小牧市内で観測された皆既月食=8日午後7時33分

 満月が地球の影に入り、赤黒く見える皆既月食が8日夜、約1時間半にわたって日本全国で起きた。その後の部分月食が終わるまでに、天王星が月に隠される「天王星食」も発生。望遠鏡や双眼鏡を使えば、恒星よりやや大きい天王星が月の裏側に入り、やがて出現する様子がよく観測された。

 国立天文台によると、月食中に太陽系の惑星が月に隠されるのは珍しい。日本で次に起きるのは2344年7月26日の土星食で、322年後になる。次の部分月食は来年10月29日、皆既月食は2025年9月8日という。

 苫小牧市内の夜空にも、皆既食の月が赤銅色に輝く光景が見られた。

 西日本などの一部地域では、442年ぶりに皆既食の最中に天王星が月の後ろに入り込む天王星食も起こったが、苫小牧市内では皆既食が終わってすぐの部分月食の状態で、天王星の惑星食を確認できた。

 苫小牧市科学センターは同日、センター敷地内で観望会を開催。事前予約した親子連れら約20人が、部分月食中の午後6時半ごろから集まった。

 同7時15分ごろに南東の空で皆既月食が始まると、肉眼でも赤っぽい月を見ることができた。参加者は望遠鏡をのぞき込み、「はっきり見える」などと口にしながら感動を深めていた。

 スマートフォンで望遠鏡越しに、赤く染まる月を撮影した苫小牧美園小4年生の引地優萌さん(9)は「初めて見る皆既月食はきれいで感動した」と笑顔。時折、月が雲に隠れても風に流れてすぐに姿を現し、約1時間半にわたる皆既月食を満喫していた。

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