大規模災害時などに組織される緊急消防援助隊の全国合同訓練(12~13日、静岡県)に向け、苫小牧市消防署消防1課の坂井充宏主幹(51)が大隊長を担う北海道大隊の結団式が10日夜、市内新開町の市消防防災訓練センターで行われた。道危機対策局の伊賀学消防担当課長は「日ごろの訓練成果を遺憾なく発揮し、複雑、多様化するさまざまな災害への備えに生かしてほしい」と激励した。
緊急消防援助隊は被災地の消防組織だけでは対応できない場合、要請を受け都道府県単位で編成し、出動する。全国訓練は1995年からおおむね5年に1度のペースで続き、6回目の今年はコロナ禍などの影響で7年ぶりの開催となる。
北海道大隊は札幌市や函館市、旭川市などの消防組織から18隊計84人で編成。苫小牧市消防本部から指揮隊と後方支援隊の計7人が参加し、坂井主幹は同本部で初めて全国訓練の大隊長に抜擢された。
坂井主幹は「これから起こり得る未曽有の災害に的確に対応できるよう学んできたい」と語り、「(大隊長としての)訓練はすでに始まっている。顔が見える関係づくりを進め、全員無事に訓練を終え北海道に戻れるよう指揮を執っていく」と決意を述べた。
北海道大隊は同日夜、苫小牧港・東港からフェリーで出発。福井県の敦賀港を経て12日夕に静岡県の訓練会場に着く予定。同訓練は初めて南海トラフ地震を想定し、津波の襲来や建物倒壊、土砂崩れ、車の多重事故、石油コンビナート火災など、連続する複合的な災害への対応技術の向上を図る。
















