むかわ町穂別博物館は、館内ロビーに設置していたクビナガリュウ「ホベツアラキリュウ」の全身復元骨格(レプリカ)の修正に合わせ、16日からもう1体のレプリカの展示を始めた。
今回修正を加えるのは、肩甲骨、烏口骨で構成する「胸帯」と恥骨、坐骨、腸骨で構成する「腰帯」の部位。世界各地でクビナガリュウ化石の実物を観察してきた神奈川大学の佐藤たまき教授らの最新の知見により、胸や腰の骨の見直しが可能となった。
修正するレプリカに代わって、新たに展示したのはすでに修正済みの復元骨格。全長約8メートルで、普段は貸し出し用として館内で保管している。2019年に国立科学博物館(東京)で開催された「恐竜博」や、21年の北海道博物館(札幌市)企画展などの際に貸し出し、入場者の目を引いた。
代役としてロビーに設置したレプリカは天井からワイヤでつるし、空を泳ぐような見せ方。櫻井和彦館長は「従来のホベツアラキリュウと比べると、ちょっとだが、形が変わっている。この姿が見られるのは来年3月までなので、ぜひ来館してほしい」と呼び掛けている。


















