苫小牧市の空手道場がこのほど、第26回極カップ秋の陣北海道空手道選手権大会で好成績を残し、世界全極真第10回全日本ジュニアチャンピオンシップ(12月、愛知県)の出場権を獲得した。
雅龍拳誠會舘苫小牧支部(佐々木雅美代表)からは3人が全国を決めた。選抜小学4年男子32キロ超級では森田丈三郎(ウトナイ)が一騎打ちを制し優勝。「少し緊張したけど、下段回し蹴りを決められてよかった」と満足の内容。強くなりたい―と小学1年から空手を始め、パンチ力の強化のために日々稽古に励んできた。3度目の全国に向けて「一回でも多く勝ち上がりたい」と闘志を燃やしている。
5人のトーナメント戦を展開した選抜小学6年男子42キロ未満では、森田蒼二郎(ウトナイ)が優勝。初戦を危なげなく勝利し迎えた決勝では、得意の上段前蹴りを見事に決めた。「パンチで攻めてきて少し圧倒されかけたが、隙を狙っていい蹴りが入った。初めての全国なので強い選手を倒して上位を狙いたい」と話した。
選抜中学2、3年男子55キロ未満では伊勢天翔(青翔2年)が5人のトーナメント戦で準優勝。初戦は相手の欠場で不戦勝。決勝は互いに激しい攻防で延長戦までもつれ、最後は押されて判定負け。「体力が切れてしまった。走り込みで体力の強化に励んで全国では良い成績を残したい」と初の全国へ挑む。
塚本道場(塚本鉄平代表)からは21人の門下生が上位入賞、15人が全国の切符を手にした。5人のトーナメント戦で競った選抜小学5年男子36キロ超級の長澤煌明(沼ノ端)は「緊張したけどいつも通り戦えた」と初戦をパンチと膝蹴りの連打で押し切り勝利。続く決勝ではパンチの強い相手に引くことなく手数で圧倒し優勝、初の全国をかなえた。「ガードを固めてスタミナをもっとつけて全国でも上位を目指したい」と話した。
4人が出場しトーナメント戦を展開した上級小学4年男子32キロ未満では大場柊斗(明野)が優勝。初戦は戦いにくい相手に苦戦しながらも、相手の背後に回り込んでパンチの連打で勝利。決勝の相手は同門の大和優真(拓勇)。普段から五分五分の実力だと話すも1発ごとに力を込めて繰り出したパンチで押して手数で上回った。「初めての上級で勝ててうれしい。回り込みをもっと磨いて上段の蹴りなども練習していきたい。目標は全国舞台で1位を取ること」と気合が入った。
【塚本道場入賞者】
▽初級小学1年女子 (1)慈性彩良(拓勇)▽初中級小学3年女子 (1)慈性愛彩(拓勇)▽初級小学2年男子重量級 (2)中居(拓進)▽初中級小学6年女子 (1)中居杏珠(拓進)▽中級小学4年男子 (1)佐々木南斗(ウトナイ)▽中級小学5年男子 (2)江口(苫東)▽選抜幼年男子 (1)岡部蒼空(むかわひかり認定こども園)▽選抜小学5年男子36キロ超級 (1)長澤煌明(沼ノ端)▽選抜小学6年男子42キロ未満 (2)大和(拓勇)▽選抜中学1年男子50キロ超級 (1)風間琉太郎(ウトナイ)▽選抜高校男子65キロ未満 (1)工藤哉斗(厚真2年)▽上級小学4年男子32キロ未満 (1)大場柊斗(明野)(2)大和(拓勇)▽上級小学4年男子32キロ超級 (1)岡部優輝(鵡川中央)▽上級小学5年男子 (2)木山(ウトナイ)(3)塚本(拓進)▽上級中学1年男子 (1)塚本悠剛(青翔)(2)木山(ウトナイ)▽上級小学1年女子 (1)齋藤花(豊川)▽上級中学2、3年男子55キロ超級 (2)山本(沼ノ端3年)▽壮年男子 (1)佐々木健志
―天勇會所属2選手が優勝
天勇會(近藤大河代表)は、高校男子65キロ超級の小泉秀士(駒大苫小牧高1年)が優勝し全国大会切符獲得。一般男子上級では森海渡(北海学園大2年)が頂点に立った。
葛西秀人(雅)との一騎打ちとなった小泉は、パンチや膝蹴りを中心に「圧倒的な試合ができた」と判定勝ち。3年前の大会で敗れていた因縁の相手でもあり「リベンジできてうれしい」。小学6年生以来となる全国級大会挑戦に向け「接近戦になるとまだ弱い。フィジカル面を鍛えたい」と語った。
森は3月の全道級大会に続く優勝。準決勝、決勝2試合を危なげなく判定勝ちした。「過去2回準優勝だった大会。やっと優勝できた」と胸を張った。
勢いそのままに、20日に初開催される第1回全日本学生フルコンタクト空手道選手権(東京)に臨む。ウエートトレーニングや瞬発力向上など自主練習に力を入れてきた。「1年の集大成。何としても優勝したい」と気合十分だ。






















