苫小牧市博物館(現美術博物館)の元館長佐藤一夫さん(82)=山手町=が2022年度の北海道博物館協会表彰を受賞し15日、美術博物館で表彰式が行われた。佐藤さんは「仕事を通じてたくさんの人とつながることができた。まさかこの年で賞をもらえるとは思わなかった」と喜びを語った。
佐藤さんは函館市出身で明治大学文学部を卒業後、1966年に苫小牧市教育委員会に学芸員として採用された。以降、市内をはじめとする胆振、日高管内の遺跡の発掘調査に携わってきた。
90年から10年間は市博物館の館長として、出光興産北海道製油所や王子製紙苫小牧工場などの地元企業と連携し、さまざまな展覧会を開催。市民向け講座を開設したり、他の施設に先駆け博物館で小学校の社会科授業を実施したりした。
同協会では77年に学芸職員部会を立ち上げ、89年に部会長、97年には同協会副会長に就任。道内の博物館組織の基礎を築いた。石森秀三会長は「北海道全体のことを考え、新たな道を切り開いてきた」と高く評価。佐藤さんは「これまでは(受賞者を)選ぶ側だったので、自分に賞が回ってくるとは思わなかった」と驚いた様子だった。
同賞は、同協会に所属する施設の長などが個人や団体を推薦し、役員会の選考を経て決定。同協会によると、市内から受賞者が出るのは93年度の市博物館協議会委員小野慶郎さん以来、2人目という。
















