テレビで行政情報 配信 来年4月から  むかわ

テレビで行政情報 配信 来年4月から  むかわ

 むかわ町は、北海道テレビ放送(HTB=本社札幌市)、ジャパンケーブルキャスト(本社東京都千代田区)が共同で開発するデータ放送サービスを活用し、テレビ画面で自治体の情報を配信するシステムを導入する。来年4月から運用を開始する予定。身近なテレビ画面を通じて町民に必要な情報を発信することで、「入居する地区ごとの情報格差解消につながれば」と期待する。

 町によると、鵡川地区では防災無線とラジオ、穂別地区では住民が行政とやりとりできるコミュニケーションツール機器「IP告知端末」などで情報を発信。さらに昨年、ジャパンケーブルキャストで行う無料アプリ「JC―Smart」を町内全域で運用できるようにし、スマートフォンでも情報を得られる仕組みをつくった。

 今回新たに整備を進めるのは、HTBのデータ放送からdボタンを使って「むかわ町からのお知らせ」メニューを選択すると、行政から配信される情報をテレビ画面で見ることができるようにするもの。現在、同様のシステムの実証実験を後志管内喜茂別町がしており、インターネットを連携させる「ハイブリッドキャスト」対応テレビの場合、詳細な地域の情報やピンポイント天気予報、定点カメラなどの防災情報も確認できるという。

 町は親しみやすいテレビを活用することで、IP告知端末を整備していない地域やスマートフォンを持っていない町民にも対応できるようにした。町企画町民課は「普段は一般的に有用な情報を流し、折々に防災についても触れてもらえたら。従来のシステムと併用し、複数の手段を講じることで『誰一人取り残さない』発信をしていきたい」と話す。

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