北海道1級河川環境保全連絡協議会鵡川・沙流川部会主催の2022年度油流出事故対策現地訓練が17日、むかわ町の鵡川・汐見樋門で行われた。むかわ、日高、平取の3町役場をはじめ、胆振、日高両振興局、門別署、日高西部消防組合、室蘭開発建設部などから防災担当者約40人が参加し、突発的事故への対処法を学んだ。
水質汚濁に関係する機関の連携を図るとともに、事故処理技術の向上を目的とした訓練。鵡川と沙流川で1年置きに実施している。
訓練は、むかわ町内の国道で横転したタンクローリーから漏れた灯油がイモッペ川に流れ、汐見樋門から鵡川本川に流出被害が及ぶ恐れがある―との想定で行われた。参加者は3班に分かれてオイルフェンスを設置し、吸着マットを水面に敷き詰める作業を演習した。川に入ってオイルに見立てたピンポン玉をひしゃくですくい、ポリバケツへ入れる作業も体験した。
このほか、NPO法人油汚濁防止技術研究会の担当者によるオイルフェンス、オイル吸着マットなど資材の性能と取り扱いの説明、デモンストレーションもあった。むかわ町総務企画課の梅津晶参事は「足場などが悪い中での作業を体感できた。事故がないことが一番だが、あった時に生かしていけたら」と講評した。
室蘭開建の担当者は「作業の仕方や油事故に必要な資材も確認することができた」と訓練の成果を話していた。

















