大売出し集客に効果 「会場分からない」問い合わせも

大売出し集客に効果 「会場分からない」問い合わせも
景品を受け取り、笑顔の当選者(左)=17日

 苫小牧市商店街振興組合連合会(長山愛一郎理事長)主催の「全市連合商店街大売出し」が今秋、12年ぶりに復活し、大抽選会の景品の引き渡しが17日から市表町の商業ビルで始まった。市内の商店街が連携し、約140店で取り組んだイベントは集客に一定の効果が見られた一方、運営面で課題も残した。

 全市連合大売り出しは商店街や個店の活性化を狙いに市商連などでつくる実行委員会が毎年、歳末に行っていたイベント。しかし、大型店撤退や個店の閉店などで参加店が減り、赤字決算が続いたことから、第49回を数えた2010年を最後に中止した。一方、コロナ禍など厳しい経営環境にある地元店の販売促進に向け、伝統行事の復活を望む声が関係者から上がり、開催を決めた。

 イベントには市商連加盟の138店舗が参加。10月の1カ月間、参加店で1000円の買い物につき抽選券1枚を配り、半券を店内の応募箱に入れてもらう仕組みにした。景品は「2泊3日の沖縄旅行ペア」「55型4Kテレビ」など213点、総額280万円相当を用意し、今月13日に抽選。15日付の苫小牧民報紙上や専用ホームページなどで当選番号を発表し、17日から当選者への引き渡しを駅前通りのファッションメールプラザで開始した。

 市商連によると、利用客への抽選券の配布数は約20万枚に上り、集客に一定の効果が見られた。参加店から「抽選があるから地元店を選んで買い物に来た人もいた」と、イベントに手応えを抱く声も聞かれたという。花見商店会(花園町、見山町、啓北町)の木村友信会長は「抽選券をもらえるから多めに買ってくれる客もいた」と話す。また、大売り出しの復活を通じ、各所の商店街組合や商店会の連携意識が強まり、地元商業を盛り上げようという機運が高まったことも大きな成果―と市商連は受け止める。

 17日、景品の引き替え会場を訪れた市錦西町の主婦大高範子さん(65)は、和牛肉の詰め合わせとトイレットペーパー1年分の景品2本が当選し「今は何でも値上がりだから助かる」と笑顔を見せた。

 一方、運営面で課題も残した。抽選の際、当選番号の関係から1人に同じ景品が複数当たるケースが発生。当選者から「体重計が2個当たったが、二つもいらず、1個は別の景品に変えてほしい」との要望を受けたが、想定外として対応できなかった問題も起きた。また、引き渡し会場を「プラザビル」と記載して告知したため、場所が分からない―との問い合わせが相次ぎ、「事務局に何度も電話で問い合わせて、ようやくたどり着いた人もいた」という。

 会場での引き渡しは20日までだが、21~30日、事務局に連絡すると景品を受け取れるようにする。12月1日以降、引き取りのなかった景品は補欠当選者(20人分)に権利が移る。市商連の藤淳一専務理事は「イベントを通じ、地元商業を何とかしたいという各店の強い気持ちが感じられた。今回の課題を踏まえ次回の方法を考えていきたい」と話している。

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