引き締まった健康的な肉体美を争うコンテスト「ベストボディ・ジャパン(BBJ)2022日本大会」(23日、両国国技館=東京=)に、苫小牧市北栄町の菊地翔太(26)が出場する。180センチの長身と爽やかな笑顔を武器に、「日本一のベストボディー」を目指して日々トレーニングに励んでいる。
菊地は沼ノ端中在学時に全国中学校軟式野球大会、駒大苫小牧高では投手として第86回選抜高校野球大会の出場経験を持つ元球児。友人らがフィットネスの大会に出場していたことから、自身も興味を持ちトレーニングに励んだ。
初舞台を踏んだのは2020年9月、BBJ札幌大会だった。初出場ながら準グランプリに輝き、同年の日本大会出場権を得た。しかし全国の壁は高く、予選落ち。翌年は別の大会に挑戦するも、悔しい思いが消えることはなかった。
原点のBBJに戻り、チャレンジャー精神で結果を出したい―。今年7月30日の富山大会、同31日の金沢大会に出場し、両大会でグランプリに輝いた。9月の札幌大会では惜しくも準グランプリに終わったが、日本大会への切符をつかんだ。
大会では肉体美はもちろん、ステージ上での立ち居振る舞いや表情も審査対象となる。大会では規定のポーズに加えてフリーポーズとウオーキングも披露する。
バランスの取れた肉体を保つためには「毎日の積み重ねが重要」といい、タンパク質と炭水化物を重視した食生活や、週5回以上のトレーニングを継続している。菊地を一番近くで支える田中香澄さん(24)は「減量期にはつらそうな顔も見ているからこそ、大会で結果が出ると私もうれしい」と目尻を下げる。
23日に控える日本大会は、総勢1200人以上が参加するビッグイベント。菊地が参加するフレッシャーズ(29歳以下の男性)部門の参加者77人に対し、決勝に進めるのはわずか10人。狭き門だが、見据えるのは日本一だ。「おととしの大会では予選落ちに終わり、悔しい思いをした。ここまで来たからには後悔のないよう、日本一を目指してステージに立ちたい」と決意を新たにしている。

















