道南バス(室蘭市)は、苫小牧市内で運行するバスの路線再編について、22日の市公共交通協議会の計画検討分科会(下夕村光弘座長)に試案を示した。利用者の減少やドライバー不足などを背景に19路線中6路線を廃止し、4路線を新設、既存路線の経路変更を検討しているとした。市は道南バスなどとの協議を踏まえて、2023年度に再編案を策定し、早ければ25年度に新たな路線系統で運行を目指す。
同社によると、廃止を検討する路線は「02」日新国道線、「14」錦西文化公園線、「21」日の出線、「22」港町循環線、「26」沼ノ端線、「31」苫東工業基地線。既存路線の運行経路の変更や路線の新設により、廃止が可能とした。
新設路線は、JR苫小牧駅からイオンモール苫小牧やJR沼ノ端駅などを走る「05」東循環線の左回りと「06」東循環線の右回り。また、苫小牧駅から苫小牧東高や苫小牧西高などを走行する「07」西循環線の左回りと「08」西循環線右回りを設けるとした。
この他、「12」川沿ときわ線と「13」錦西光洋線を統合し、「12」光洋ときわ線とする。
既存路線では、「01」永福三条線と「03」鉄北北口線を「基幹系統」に、「11」澄川錦岡線と「12」光洋ときわ線、「25」勇払線、「30」千歳空港線を「準基幹系統」に位置付けた。また、「04」桜坂国道線と「15」有珠の沢線、「16」宮の森はまなす線、「17」錦岡線、「24」フェリー線を「地区系統」とし、効率的な運行につなげるとした。
学生登校便の見直しも図り、苫小牧工業高や苫小牧工業高等専門学校行きの一部ダイヤを廃止。このほか、駅前通りのルートを無くし、近くの駅前中央通りと旭大通りに集約するなど、経路を一部変更。路線再編により、利用者の利便性向上やドライバーの効率的な勤務体系の実現も進めるとした。
路線バスをめぐっては、12年に市営バスを道南バスへ経営移譲した。しかし、人口減少や少子高齢化により利用者の減少傾向が続き、赤字路線も拡大。同社は減便などの対策に取り組んできたものの、収支は21年度まで6年連続で赤字となった。路線再編はそうした厳しい経営環境も背景にあるとみられる。
市は21年に策定した地域公共交通計画にバス路線の段階的な再編を盛り込んでおり、今回の試案を踏まえて23年度に再編案を作る予定。市まちづくり推進課は「分科会や協議会で委員から意見を頂き、市民に丁寧な説明していく機会をつくりたい」としている。
















