「創作の基本は感動」 市民文芸発刊記念トークサロン

「創作の基本は感動」 市民文芸発刊記念トークサロン
心を揺さぶられた作品を紹介する三塚さん

 文芸誌「苫小牧市民文芸第64号」の発刊記念トークサロンが20日、市文化会館で開かれた。市民文芸賞を選考する同文芸誌の編集委員会の委員で、市文化交流センター館長の三塚弘さんが、感銘を受けた文学作品について語った。

 10月2日に開幕した第74回苫小牧市民文化祭を締めくくる行事。市民28人が来場した。

 三塚さんは宮城県出身。道教育大学函館校を卒業後、26年間道内の高校で国語科教員を務め、2017年に同センターの館長に就任した。

 講演会では「言霊に慄(おのの)く~私の心を揺さぶった作品たち」と題し、万葉集や平家物語など約10作品を紹介した。

 紫式部の源氏物語については、文字数は100万字、登場人物は約500人に上ることを説明し、「(読み手が)書き手の知性や教養に追い付かなければならない作品。心理描写が巧みで、美意識が鋭く、古典の中の古典と言われている」と語った。日本三大随筆の一つ徒然草は、「卑下と謙譲の裏側に潜む確信に動かされて作者が書いた作品」とし、「感動が創作の基本になる。自分の感動を大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 また、10歳のころに読み、いまだに忘れられない作品として昭和時代の漫画「巨人の星」に触れ、「青い水面に美しく優雅に浮かぶ白鳥は…きみを打つ!」など印象に残っている表現を挙げていた。

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