苫漁協 夏ホッキ漁平均単価 4年ぶり500円台回復

苫漁協 夏ホッキ漁平均単価 4年ぶり500円台回復

 苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)の夏ホッキ漁は今季、1キロ当たりの平均卸売単価が前年同期比55円高の508円となり、4年ぶりに500円台に回復した。円安で輸出向けの引き合いが増えたほか、価格動向としけによる品薄感が絶妙に連動し、価格の底上げにつながったという。24日に漁獲ノルマを達成して漁を終え、12月1日から冬ホッキ漁に切り替わる。

 今季の夏漁は漁船14隻、漁業者36人で操業し、漁獲量は同18・6%減の367トン、漁獲高は同8・7%減の約1億8600万円だった。漁業者は高齢化による引退、冬ホッキへの転籍などで10人減り、全体の漁獲ノルマも80トン以上減ったが、平均単価が底上げされたことで、2億円に迫る漁獲高を確保した。

 夏ホッキは2019~21年、平均単価は400円台に低迷していたが、円安と漁模様の影響で回復。苫小牧漁協は「ここ数年はアジア圏の輸出用に引き合いが増えており、今年は円安の影響が価格に反映された」と分析。さらに海外から輸入される魚や肉などが軒並み値上がりしたことで、従来は総体的に高値だった地元の魚にも、手を伸ばしやすくなったとみられる。

 また、今年は市場価格が下落傾向を示すたび、しけで出漁できない日が続いたことで、価格対策で出荷調整しているような状況に。7月7日~8月2日は太平洋西部海域(苫小牧、鵡川、いぶり中央3漁協)のまひ性貝毒検出により、操業停止を余儀なくされたが、漁業者はノルマ上限の水揚げを果たした。

 つかの間の休漁期間を経て、12月1日から漁船18隻、漁業者45人体制で冬ホッキ漁を展開する。苫小牧漁協は「夏ホッキ漁は貝毒の影響も心配されたが、ノルマを無事に達成できた」と一安心しつつ、資源管理型漁業で水揚げ日本一を続けるホッキに「冬もおいしいホッキを安定して出す。地元でさらに消費が進めば」と期待している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る