白老町は7日、臨時会見を開き、町立介護老人保健施設「きたこぶし」(東町)で、複数の職員が入所者の身体を不適切に拘束し、暴言を吐く虐待を行っていたことを明らかにした。道と町が10月20日、職員らへの聴き取りや介護記録の調査で虐待行為を確認、認定した。施設に対し、道は6日付で介護保険法に基づく改善勧告を実施した。
町によると、4~10月に入所者4人に対し、緊急性がないにもかかわらず身動きが取りづらくなるつなぎ服を着せたり、ベッドの四方を50センチほどの柵で囲んで夜間を過ごさせたりするなどの身体的虐待があったという。
排せつ中の別の入所者に対し、施設職員が「汚い」「臭い」などの不適切な発言を浴びせる心理的虐待も確認された。
10月5~7日、身体的虐待を受けたことが確認された入所者のうち2人の頭部にたんこぶを見つけた町立病院の医師が施設に申し出て、内部調査を促したことが発覚のきっかけ。
2人は「職員にたたかれた」と訴えているといい、苫小牧署が経緯を調べている。施設側は利用者と家族に11月7日までに経過を説明し、謝罪した。
施設設置者として会見に臨んだ戸田安彦町長は「利用者と家族に不快な思いをさせ、町民の信頼を損なうこととなった。深くおわびする」と頭を下げた。
猪原達也施設長も再発防止に向け▽施設内の組織体制の再編▽施設独自の虐待防止マニュアル策定と虐待防止委員会の設立▽職員研修の定期的な開催と参加徹底―3項目を掲げ、「事態を重く受け止め、率先して信頼回復に努める」と陳謝した。
同施設の10月現在の入所者は70~90代の12人。身体的虐待を受けた入所者は別の施設に移された。
















