苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)の秋サケ定置網漁は今年、漁獲量が前年比約2.6倍の383トン、漁獲高は約2.3倍の3億3887万円となった。統計史上最低だった前年からやや回復し、漁獲高は2年ぶりに3億円を超えた。同漁協は「来年以降の本格的な回復につながれば」と期待している。
同漁協がまとめた速報値。苫小牧沿岸の西側海域で9月2日~12月3日、定置網5カ統で漁を展開した。漁獲日数は、前年比1日減の44日間。しけで出漁を見合わせることも多かったが、漁獲量は前年を233トン上回り155・7%増となった。
前年の漁獲量は、胆振海区漁業調整委員会に記録が残る1997年以降で最低。今年はやや回復したとはいえ、直近10年間では前年に続いて2番目に少なかった。不漁傾向に入った2015年より以前は年間1000トンを超えていたことから、同漁協は「回復傾向だが、まだまだ」と説明する。
今年の漁は前半、小ぶりな魚が目立ったものの、後半には大きなサケも取れた。同漁協は「全道の傾向と同様に若い3、4年魚が多かったのではないか」と分析する。錦多峰川で行うふ化事業も親魚2万匹、受精卵450万粒を目標通り確保し、来年以降の本格回復の下地は整いつつある。
1キロ当たりの平均卸売価格は883円で前年比93円安。歴史的な不漁で価格が急騰した前年よりは下がったが、全道的に生鮮、加工いずれも品薄感は解消し切れず、平年と比べて約200円高だった。同漁協は「計画は下回ったが、単価は高止まりし、金額的にはまずまずだった」と受け止めている。
















