苫小牧勢3校が初戦敗退 道高校アイスホッケー選手権

〔釧江南―苫中央〕第3ピリオド7分すぎ勝ち越された苫中央(左)=23日、KKS釧路厚生社アイスアリーナ

 第75回北海道高校アイスホッケー競技選手権大会が23日、釧路市で開幕した。初日はトーナメント1回戦が行われ、北海道栄が10―1で釧路湖陵に大勝し2回戦進出。来年1月の全国高校総体(釧路市)出場権を獲得した。苫小牧中央、苫小牧東、苫小牧工業は初戦で涙をのんだ。
 大会には14チームが出場。26日を最終日とする4日間で熱戦を繰り広げる。上位8チームが高校総体に駒を進める。
 ▽1回戦
北海道栄10―1釧路湖陵
 ▽得点者【栄】嶋貫(大城、磯崎)加藤伶(鴨林)山賀、加藤伶(西尾、中出)大城(磯崎、嶋貫)大城(磯崎)鴨林(乘本、小島)小島、加藤伶(田中)小林(磯崎)【湖】林(隈元、田中)▽GK【栄】北村、常川【湖】是枝
釧路江南3―1苫小牧中央
 ▽得点者【江】小野寺(小林、西本)竹内(八巻、亀田翼)八巻(竹内)【中】亀田(天坂)▽GK【江】亀田翔【中】高瀬
帯広工業4―2苫小牧東
 ▽得点者【帯】宮脇(北川)宮脇(北川、眞砂)宮脇(尾田、眞砂)尾田【東】伊藤(若松、岩野)渡辺(齊藤)▽GK【帯】小野関【東】司馬、稲越
武 修 館14―0苫小牧工業
 ▽得点者【武】関、辻(外久保、伊藤周)石川(鈴木、田中)鈴木(檜森)外久保(鈴木)辻(高橋、外久保)田中(鈴木、石川)檜森(棚橋、関)田中(石川)北山(関)伊藤周(高橋、外久保)石川(田中)檜森(棚橋、関)伊藤周(大宮)▽GK【武】大塚、木村【工】田村
清  水31―1釧路連合
釧路工業5―4北  海

―苫中央、流れ つかめず敗戦
 2大会連続で釧江南に全国切符をさらわれた苫中央。腰越監督は「試合に勝とうという貪欲さが足りない」と厳しい表情を浮かべた。
 完封負けした前回とは違い先制を許すも、第1ピリオド残り8秒でエースFW亀田(2年)がゴールし食らいついた。
 第2ピリオド6分すぎには警戒していた江南のエースFWが重い反則を犯しゲームアウト。GKを除いた8人で戦う相手に攻勢を仕掛けたかったが、そこから不用意な反則やパスミスなどが相次いだ。
 「変に余裕を持ってしまった」とFW前田主将(2年)は言う。案の定、第3ピリオド7分すぎに数的不利なキルプレーで勝ち越された。11月の北海道選抜大会3・4位戦では3―4と惜敗も手応えを感じていただけに「流れをつかめなかった」。
 2021年に復部。来季は1~3年生がそろう節目を迎える。前田主将は「プレーで後輩たちを引っ張って、次こそは勝ち進みたい」と前を向いた。

―苫工、3年生3選手奮闘 
 苫工の最上級生三人衆が、山あり谷ありの高校アイスホッケーに幕を下ろした。最終戦は強豪武修館に一歩も引かないアグレッシブなプレーを披露。成田副主将は「負けはしたけど、すごく楽しかった」と語った。
 3年生の姿に感化されるように、後輩たちも懸命に体を張った。「ひるまず戦ってくれたことが本当にうれしかった」と堀内主将は笑顔を見せる。
 1年時に全国高校総体8強入りを経験したが、年々部員数は減少。昨年の道大会後は一時5人になり、公式戦出場辞退も味わった。
 それでも「人数の少なさを言い訳にせず、一生懸命取り組んでくれた。次の世代につながる模範的な姿を見せてくれた」と小野崎監督はたたえる。
 大学でプレーを続ける予定の天満副主将は「高校総体に連れて行ってくれた先輩たちが、きょうまで頑張るきっかけをくれた。大学でも頼りがいのあるディフェンスになりたい」と言う。
 成田、堀内の2人は就職する。成田は「後輩にはまだ全国大会出場のチャンスがある。次は出場権を取ってほしい」とエール。堀内は「勝つことだけがすべてじゃない。家族など支えてくれる人や地域の方々に応援されるチームになってほしい」と期待した。

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