苫小牧絵手紙の会(鈴木臣子会長)の後藤廣子さん(78)=苫小牧市柏木町=が絵手紙の全国コンクール「第24回筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞」(筆の里振興財団など主催)の一般の部で最高賞の大賞を受賞した。25年前に交通事故で亡くした母親、はなゑさん=当時(80)=への感謝の思いを込めた力作。後藤さんは「選ばれて光栄。あまり親孝行できなかったので供養になれば」と喜ぶ。
作品のテーマは「ありがとう」。縦35センチ、横70センチの半紙に「さいふの中のレシートの日付のインクの色 あせてくるのが悲しいです あの日言えなかったありがとう いっぱいの愛をありがとう」と母親を亡くした悲しみと感謝の気持ちをつづった。
「突然の別れでありがとうを伝えられていなかった」と、2カ月ほどかけて構想を練った。半紙の中央には母親がいつも買い物する際に持ち歩き、今は後藤さんが形見として大切にする財布を描いた。母の顔を思い出しながら製作していると、「途中で涙が浮かんできたこともあった」と話す。
絵手紙を始めて20年ほどになる。市内の小中学校でも指導しているがコンテストへの出品は初めて。仲間からの後押しで出品を決意したという。
受賞の連絡を受けた時は驚きのあまり、「『どういうことですか』と聞き返した」と後藤さん。「(大賞に)選ばれるとは思っておらずびっくりしているが、ありがたい。なかなか墓参りに行けていないので、お盆にでも報告したい」と笑顔を見せた。
受賞は10月7日付で、今月4日、主催する筆の里振興財団が拠点を構える広島県熊野町で表彰式が行われた。同財団によると、一般の部には全国から2252点の応募があり、道内在住者の大賞受賞は初めてという。



















