世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を巡り、関連する学生組織「原理研究会」から約40年前に受けた執拗(しつよう)な勧誘や暴行などがトラウマ(心的外傷)となり、今も苦しみ続けているという苫小牧市のアルバイト高倉信幸さん(63)が17日、市役所で記者会見を開いた。自身の被害の実態を訴えながら、同様に精神的な被害に苦しむ人たちの救済を国に求める活動に乗り出す考えを明らかにした。
浪人の末、22歳で入学した北大医療技術短期大学部(現医学部保健学科)1年の時、原理研とのトラブルに巻き込まれたという高倉さん。同級生に「ボランティアに興味はないか」と誘われ、年末に東京で行われた「研修」に参加して、初めて組織が「原理研」だと分かった。
「帰りたい」と訴えるも幹部に脅され、何度も殴られた上、珍味の訪問販売を強要され、売って帰らないと氷水で水ごりもやらされたと主張。何とか逃げ出したが大学構内で執拗な引き留めに遭い、精神的に追い詰められ、2年生の冬に退学を余儀なくされた。それがきっかけで強迫性障害を発症。これまで建築資材の工場や学習塾などに勤務してきたが、対人関係がうまくいかず長続きしなかったという。現在も通院を続けている。
高倉さんは「私の青春はもう返ってこない。新たな被害を防ぎたい」と実名で被害を訴える理由を強調。「同じような被害を受けた人にも立ち上がってほしい」と連携を呼び掛ける。
被害者救済法の改正を見据え、署名活動や地方議会への陳情などを計画中で、今月中に「とり残された統一教会精神的被害者の会(仮)」と題したホームページ(HP)を開設する方針。自身の被害体験を紹介するほか、同じような被害に遭った人たちの声を募り、随時掲載していきたい考えだ。
問い合わせは同被害者の会 携帯電話080(9613)3567。
















