北海道中小企業家同友会苫小牧支部(髙橋憲司支部長)は25日、新年交礼会を苫小牧市文化交流センター(アイビープラザ)で開いた。アウトドア販売・秀岳荘(札幌市)の小野浩二社長(54)が講演し、新型コロナウイルス感染拡大の影響から業績をV字回復した「ウィズコロナ経営戦略」を、市内の経営者ら約100人に伝授した。
小野社長は「コロナで2億円の売上損失を出し、新たな取り組みで挽回した」と切り出し、ピンチをチャンスに変えた店舗経営を説明した。コロナ流行が始まり、緊急事態宣言や休業要請が出た2020年春について、「目の前が真っ暗。泣く泣く店を休んだが、簡単に売り上げがなくなった」と回顧。資金繰りに追われ、役員報酬などもカットした当時を振り返った。
営業再開後も「3密」対策で大々的に客を呼び込めない中、LINEを使った割引クーポン発行などで新規の顧客を着実に取り込んだとし、「お客さまに喜んでもらうことが大事。利幅が厚くなくても失敗しない」と強調。コロナ禍のキャンプブームが追い風となり、売り上げをすっかり取り戻したという。
さらに「人を生かす経営」を心掛けているとし、仕入れや発注、売り場づくりなどの権限を従業員に最大限与える同社の「個人商店方式」を紹介。「自分のセンスで仕入れた商品をお客さまに買ってもらえるのは、自分を認めてもらえたということ」と話し、「現場で頑張る従業員のやる気を引き出すのが社長の仕事」と訴えた。
また、従業員が休日で楽しむ登山やアウトドア活動など、商品に関連する「遊び」であれば、イベント参加費を助成するなど福利厚生の取り組みを紹介。従業員もインターネット交流サイト(SNS)でイベント参加を発信し、「『あの売り場の人がこんな大会に出ている』と客と従業員の信頼関係につながっている。仕事はノルマのためだけにするのではなく、笑顔のためにするものだ」と呼び掛けた。
















