環境省は、支笏湖の自然の魅力を紹介する展示・観光施設「支笏湖ビジターセンター」(千歳市支笏湖温泉)の脱炭素化に向けた改修工事を終えた。これまで灯油ボイラーを用いていた床暖房を地中熱のヒートポンプに切り替え、太陽光パネルを増強したほか、電気自動車(EV)用の充電設備も新設した。建物の利用に伴うエネルギー消費量を表す「BEI」は0・99から改修後に0・52となり、省エネ効果が向上した。
ヒートポンプ設備は、深さ100メートルまで管を通して地中熱を活用し、床暖房で室内を温める。これにより年間1万リットルに上った灯油の使用量をゼロにし、360トン以上の二酸化炭素削減を実現する。
太陽光パネルは、6キロワット分の旧パネルを取り外した上で20キロワット分を設置し、余剰電力をためる蓄電池(47キロワット時)を室内に新設した。全館の照明もLED(発光ダイオード)に一新した。EV用の充電スポットはセンター裏の駐車場の一角に3カ所設置し、1日から24時間稼働中。
同省支笏洞爺国立公園管理事務所の千田智基所長は、支笏湖地区が昨年3月に「ゼロカーボンパーク」に登録されたことも踏まえ、「脱炭素の一つのショーケースになるように、思い切った整備をした。取り組みの後押しになれば」と話している。
同センターの改修工事は2020年度に始まり、今年1月末で完了。総事業費は2億8000万円。今月7日の内覧会には地元住民や観光業者、行政職員など約30人が出席した。
















