苫小牧市立病院事業経営評価委員会(委員長・豊田健一苫小牧市医師会副会長)は9日、2021年度の収支や経営の効率化、医療機能などを評価した報告書を市に提出した。前年度に引き続き新型コロナウイルス感染対応を最優先する中、全33項目で目標をおおむね達成の「C」評価以上とした。同委員会は「経営を悪化させず安定的な医療提供体制を維持した」と高く評価した。
昨年2月に策定した市立病院経営指標に基づく評価。収支改善や経費削減、医療機能など目標を定めた33項目について、A~Eの5段階で採点した。21年度は、目標を大幅に上回った「A」が6項目、目標達成の「B」が19項目、目標をおおむね達成の「C」が8項目で、目標を下回る「D」「E」はゼロだった。
このうち経常収支は、コロナ禍で国や道の補助金が入ったため16億3700万円の黒字で、目標の10億5000万を大幅に上回る「A」。病床利用率は「コロナ前」を大幅に下回る53・9%だが、目標の52・4%を超える「B」。コロナ感染対応を優先しながらも、一定の病床利用率を維持したことを評価した。
豊田委員長、棒手由美子副委員長が市役所を訪れ、木村淳副市長に報告書を手渡した。豊田委員長は、医業収益が大幅に減少するなど、平常時とかけ離れている現況を指摘しつつ「コロナ患者を積極的に受け入れ、普段の高度急性期医療を両立させた」などと評した。
コロナ禍の影響で新たな病院経営強化プランの策定が23年度にずれ込む中、「引き続き医療提供体制の充実に取り組んでほしい」と激励し、木村副市長は「実効性あるプランを作り、コロナと向き合いながら経営基盤を強化していく」と述べた。
















