マスクなし卒業式に賛否 苫小牧市内の小中学校、高校

マスクなし卒業式に賛否
苫小牧市内の小中学校、高校

 政府が今春の小中学校、高校などの卒業式について、マスクを外しての実施を容認したことを受け、苫小牧市内の生徒や保護者からはさまざまな声が上がっている。マスク着用が日常化してから3年が経過する中、「感染したら大変」「今さら素顔を見られたくない」などと戸惑う生徒がいる一方、「最後ぐらいはマスクを外したい」といった歓迎の声も少なくない。学校関係者からは「万が一、コロナがまん延でもしたら大変」「従来通り感染対策を徹底させる」と慎重な意見が聞かれた。

 文部科学省は、新型コロナウイルスの学校向け衛生管理マニュアルに「マスク着用を含むせきエチケットを推奨」と明記してきたが見直し、個人の判断に任せる方針を打ち出した。

 西高3年の坂本真彩さん(17)は「3年間着けて学校生活を送ってきたので、最後もマスク有りで終わりたい。外したらそんな顔だったんだと思ってしまうこともあるだろうし、卒業式でコロナやインフルエンザになっても困る」と述べた。

 緑小6年の中川夢空さん(12)は「男子は外したい人も多いが、女子はあまりいないと思う。(素)顔を見られたくない」と言う。

 「心機一転、高校入学時にマスクを外すのはいいけれど、3年間マスクをしたままだった中学校では嫌」と打ち明けるのは明野中3年の川添ひなさん。母親で看護師の由紀さん(46)も「感染対策、予防の観点からもまだ早い」と語る。

 一方、工業高3年の堀内駿さん(18)は「ずっとマスク生活でお互いの顔を見ることが少なかったので、最後の最後ぐらいは外したい」。拓勇小6年の岡崎蓮生さん(12)も「みんなが外すのだったら合わせたい。早くマスクを外した前の生活に戻りたい」と願う。

 長女が高3、次女が中3の東開町の主婦金亜由美さん(48)は「(娘たちは)入学時からマスクを着けて学校に行っているので外すことの方に違和感があるよう。卒業式後には入試を控えており、感染したら怖い。写真を撮る際に外すことはあるだろうけれど、それ以外は着けていてほしい」と話す。

 現場サイドは慎重姿勢だ。市内で最も早い今月26日に卒業式を予定する私立の苫小牧中央高校は1月末、保護者宛に卒業式の案内文を配布済み。「『当日はマスク着用』と記載しており、保護者に関してはそのままだが生徒と教職員についてはマスクを外すことを基本とする方針を踏まえ、(可否を)検討する。いずれにせよ強制はできないので各家庭の判断になるだろう」としている。

 来月1日に式を行う西高校も案内文書を送付済みで「現時点ではこれまで通り着用となる見通しだが、まだ検討中」と説明。「卒業式の翌日に入試を控えており、教職員がかかってしまったらどうしようもない」と心配する。

 同じく1日に実施する駒大苫小牧高校も現時点ではマスク着用を求める予定。今年も保護者は1家族1人とする方針で、感染対策を徹底させる。

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