今月末で騎手を引退し、調教師に転身する日本中央競馬会(JRA)の福永祐一騎手(46)=栗東・フリー=が16日、国内最後のG1騎乗となるフェブラリーステークス(19日、東京競馬場)に向け、「最後まで本当に幸運だなと感じている」と率直な心境を明かした。
2023年度の新規調教師免許試験に合格。20年にコントレイルを無敗の3歳クラシック三冠に導き、22年もG1を2勝した。第一線にいる中での決断を「騎手への情熱が変わったことはない。それよりも調教師になりたい気持ちが上回った」と説明した。
来週はサウジアラビアで騎乗するため、日本での騎乗は今週末がラスト。「競馬に対する姿勢は最後まで変わらず、一つでも馬にいい走りをさせられるようにしたい」。この思いはぶれない。フェブラリーSではオーヴェルニュの手綱を取る。
歴代4位の2635勝を挙げ、日本ダービーは3勝。1996年3月のデビューからこつこつと白星を積み重ねてきた。「人と馬に恵まれた騎手人生を送れた。最後まで全うしたい」。さまざまな思いを胸に騎手としての集大成に臨む。(成績は16日現在)

















