道経済産業局と陸上自衛隊北部方面隊は21日、厳冬期の地震によるブラックアウト(大規模停電)を想定した燃料供給の訓練を、苫小牧市真砂町の東西オイルターミナル苫小牧油槽所(荻原淳一所長)で行った。関係者約30人が参加し、陸自隊員と油槽所員が連携しながら、燃料の模擬充填(じゅうてん)などを繰り広げた。
2015年度から道内各地で展開している災害時燃料供給合同支援訓練。1年間に複数回訓練した年もあるが、21年度は新型コロナウイルス感染拡大で中止しており、2年ぶり計9回目。このうちエネルギー拠点の苫小牧では4年ぶりで、同社は初参加となった。21日に同油槽所で燃料を取得し、22日に夕張市役所や同市の事業所に供給する訓練などを実施した。
今回は18年の胆振東部地震を教訓に、道央圏の大地震とブラックアウトで燃料の民間輸送が困難となり、北部方面後方支援隊(恵庭市)が道の要請で出動するシナリオ。隊員と油槽所員が油種や手順などを確認しながら、タンクやドラム缶にA重油やガソリン、軽油を模擬で補充。フォークリフトを使えない事態を想定し、隊員が人力でドラム缶を大型トラックに積み込むなど、実践さながらの訓練となった。
第104補給大隊第1補給中隊長の坂本修一3佐は「フェースツーフェースの訓練は貴重な機会」と強調し、荻原所長も「自衛隊との訓練は初めてだったが、いい経験になった。今後に生かしたい」と気持ちを新たにした。
過去の災害時、ガソリンスタンドに長蛇の列ができるなど、エネルギーの安定供給は長年の課題。岩永正嗣道経済産業局長は「連携して石油製品の安定供給に対応する体制を構築する。今後も定期的に訓練していく」と話していた。
















