北海道ろう者サッカー協会(石原良会長)は19日、苫小牧市福祉ふれあいセンターの体育館で「デフキッズサッカー教室」を行った。参加者はデフサッカーを楽しみながら交流し、爽やかな汗を流した。
同教室は聴覚に障害がある選手で行うデフサッカーの全道的な普及と子どもの育成を目的に行われている。以前は道内の各ろう学校を回って実施していたが、近年は新型コロナウイルスの影響を受け中止していた。3年ぶりの開催について石原会長は「協会の発展に向け、再スタートを切るための起点となるイベント」と位置付けた。
集まった10人の参加者は、頭と体を使うゲームなどでウオーミングアップした後、パスやシュートの練習に移った。初対面同士でもプレーを通じて心を通わせながら、4対4で行われた試合では好プレーを連発。盛り上がりを見せた。
初参加の堀田琉生さん(札幌聾学校中学部1年)は、小学4年からサッカーを始め、現在はサッカークラブに所属し健常者と共に活動している。「ろう者同士でサッカーするのは初めてだったが、とても楽しかった」と笑顔で体を動かしていた。

















