苫小牧勢全国切符獲得へ意欲 JOC春季水泳道予選、26日開幕

頼もしい仲間と共に2年ぶりの全国出場を目指すアブロス日新の高橋

 第45回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会北海道予選会が26日、札幌市平岸プール短水路で開かれる。全国大会(3月26~30日、東京)につながる重要な一戦。苫小牧勢はアブロス日新、沼ノ端両スイミングクラブの所属選手が全国標準記録突破を狙う。

 大会は北海道水泳連盟が主催し泳法、距離、年齢別の男女126種目を実施。同連盟が設定した各種目の参加標準記録を上回る道内精鋭が、一発勝負のタイムレースに挑む。

 2月中旬までに個人、リレーで計5人の全国出場者が決まり、波に乗っているのはアブロス日新。続いて全国標準突破が期待されるのは男子13~14歳の4×100メートルメドレーリレーだ。

 背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の泳法順にバトンをつなぐ。今年2月に男子13~14歳4×100メートルフリーリレーで全国切符をつかんだ鷲尾欣太郎(啓北中2年)、熊谷篤(啓明中2年)、棚澤昊士(緑陵中1年)に今回は高橋昊(啓北中2年)が加わる。

 一昨年の全国JOC夏季大会男子11~12歳4×50メートルフリーリレー出場経験を持つ。今回は平泳ぎを担当。「他の種目と違って独特なキックだったり、難しいけどやりがいがある」と競技を始めた当初からこだわりを持って取り組む泳法を任された。

 チームは今年1月のJSCA新年フェスティバル(札幌)で4分4秒85。全国標準には3秒45も及ばなかった。高橋は「焦ってしまい、いつもより泳ぎが変だった」と1分8秒90。スタートから飛ばすスタイルを後半重視のレース運びに変えると、2月の道内大会では個人の100メートル平泳ぎに出場し1分8秒56とタイムが縮まった。

 「体力が最後まで持つようになった」と手応え十分。本番では「1分6秒台を出したい」と語った。

 アブロス沼ノ端勢は、出場者の多くが道予選会デビューとなる。今季一挙に18人もクラブ生が増え「切磋琢磨(せっさたくま)する環境ができてきた」と大江和弘コーチは目を細める。

 女子50メートル自由形に挑む楠木彩芽(拓進小4年)は「水を強くかくことを意識して、32~33秒台で泳ぎたい」。男子200メートル個人メドレーなど3種目に出場予定の澤向晴翔(同3年)は「体力を温存しようとせずに最初から全力で泳ぐ」と意気込んだ。

 大江コーチは「全道のトップレベルが集う貴重な大会。同年代の中で自分が今どの位置にいるかを確かめながら、いろんなことを学んでほしい」と期待した。

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