差別や文化伝承語る アイヌ民族の宇梶さん 苫小牧市民公開講座

差別や文化伝承語る アイヌ民族の宇梶さん 苫小牧市民公開講座
自身の人生を語る宇梶さん

 苫小牧郷土文化研究会(斎野伊知郎会長)は26日、苫小牧市美術博物館で市民公開講座を開いた。会員や市民約100人が参加。白老町のアイヌ文化伝承者、宇梶静江さん(89)が「アイヌとして生まれてきて」のテーマで講演した。

 宇梶さんは1933年3月、荻伏村(現浦河町)で生まれた。アイヌ民族として生きる中、幼少時から差別を受けてきたことを明かし、「和人との違いから石をぶつけられたり、死ぬほどつらい思いをしてきた」と振り返る。

 父親の許しを受け、53年から札幌市内の中学校に通い、56年に上京後、詩や古布を使用した絵を創作する活動を始めた。「展示会を開くと褒められた。批判の声もあったが、友達が守ってくれた」と語る。

 アイヌ民族への差別は今もあるとし「先祖が何百年もひどいことをされてきたことを子や孫の世代に伝えたい。人権を取り戻し、優しい気持ちを持って和人と仲良くする気持ちを大事にしたい」と話した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る