東胆振の小学生卓球選手がこのほど、北ガスアリーナ札幌46で開かれた学年別シングルス戦の北海道小学生大会(第42回道新杯)で好成績を挙げた。北海道菊卓会は、3年以下女子の藤田小百合(泉野3年)が見事優勝。同男子の田澤昊汰(同)、6年男子の近田蓮(澄川)、5年女子の中村百花(拓勇)が各部門3位。佐藤クラブは4年男子の佐藤裕眞(早来)が3位に入った。
北海道卓球連盟などが主催した大会には道内の精鋭308人が出場。男女8部門に分かれ予選リーグと決勝トーナメントを繰り広げた。
藤田は昨年11月の全国ホープス選抜大会北海道代表選手選考会(千歳市)に続くタイトル獲得。ライバルの一角伊藤莉菜(エレッズ旭川)を決勝トーナメント準決勝で3―0のストレートで下すなど、危なげなく勝ち進んだ。
決勝は「できれば当たりたくなかった」と言う志田智美(恵庭柏クラブ)と対戦。苦手とする守備型のカット打ち相手に「焦りで力んでしまった」と一時追い付かれたが、第3セットを14―12で粘り勝つと冷静さを取り戻し3―1で下した。
打倒藤田に燃える道内選手に足元をすくわれないよう「もっと考えてプレーしていかないと」と勝ってかぶとの緒を締めた。
ひときわ飛躍したのは中村。決勝トーナメント1、2回戦で先に王手をかけられながら共に3―2で競り勝ち、「焦ったけど気持ちを切り替えて自分のペースで試合ができた」と胸を張る。全道級大会で初の上位進出は「すごく自信になった」。
フットワークの良さを生かした守備範囲の広いカット打ちが得意。菊卓会の菊池吉幸代表は「一つの壁を乗り越えてくれた」と喜ぶ。中村は「今年は団体と個人で全国大会に出たい」と意気込む。
田澤は2年時に小学年代の全日本選手権出場経験を持つ。今季は思うような結果が出ない中、「卓球は大好きなので」と前向きに練習してきたことが上位進出を後押しした。
決勝トーナメント3回戦で北村煌介(スネイルズ)に3―0のストレート勝ち。準決勝では友成真梧(北見クラブ)に一時2―1とリードした。2―3で惜しくも競り負けたが、今後の成長につながる内容に「バックハンドを強化して今年は全国大会に行きたい」と返り咲きを誓った。
近田は昨年の全国ホープス選抜道代表選考会に続き、決勝トーナメント準決勝で長嶋奏音(スマイルクラブ)に1―3で及ばず。「悔しさをバネにする」とバックハンド、台上技術の強化、サーブ精度の向上を掲げる。4月から中学生。まずは「全道中学校大会で優勝する」と目標を掲げた。
佐藤クラブの佐藤は決勝トーナメント準決勝で同部門を制した田宮大誠(瑞穂卓球)に0―3のストレート負け。気負い過ぎたのか「焦って難しいボールを打ちにいってしまった」と反省。好機を待つ辛抱強さと「コースを読まれない」ショットを身に付ける構えだ。




















