千歳市の工業団地・美々ワールドに新工場を建設することを正式に表明した、次世代半導体の国産化を目指すRapidus(ラピダス、本社東京)の小池淳義社長は2月28日午後、千歳市役所を訪れ、山口幸太郎市長に進出決定を報告した。
小池社長は記者会見で千歳進出の理由を説明し、半導体に欠かせない豊富な水と再生可能エネルギーに加え、新千歳空港への良好なアクセスがあり世界中の優秀な技術者が集まることができる環境を強調。「最先端の半導体工場を地元の方々と一体となって発展させることが大事。われわれも千歳の市民として頑張っていきたい」と語った。
千歳市との契約を経て1棟目の工場の着工予定は2023年度以降。25年に自動運転自動車などに使用する2ナ ノメートル(ナノは10億分の1)の最先端ロジック半導体の試作ライン、27年を目途に量産ラインの稼働を目指す。
山口市長は「大変うれしく光栄なこと。本市にとどまらず、北海道として国家プロジェクトに貢献できる。国や道と連携し、ラピダス社の事業が円滑に進められるよう最大限の取り組みを進めたい」と述べた。併せて電力、人材育成、住居環境などインフラ整備を進め、従事者の生活などすべてにおいて満足してもらえるまちづくりを進めたいとの考えを示した。
同社の千歳進出について、千歳商工会議所の入口博美会頭は「国家プロジェクトのスピード感に驚いている。10万人都市を目指す千歳には大きな後押し。卒業後は市外に流出していた千歳科学技術大生の受け皿になってくれれば。地元企業との連携にも期待したい」とさまざまな波及効果に期待する。
千歳市内の進出企業と地元企業162社でつくる親睦団体・千歳工業クラブの小川善弘代表幹事も「千歳のまちと企業の活性化が期待できる」と話し、歓迎した。
















